ユズは実がなかなかつかない!
ちゃんと実をつける方法があるんです!
もっと早く知っておけばよかった
わが家のユズは十数年たっても実が付かず。
しかし昨年に調べて対策をしたら実が数個付いたので、今年も同じようにして記録に残します。
いつまでたっても実が付かないことで有名なユズに実をつけましょう。
いろいろ試して結局どうすればいいのか、何をすればいいのか途方に暮れている方は、
これが最後だと思って試していただければ間違いないはずです。
ユズの【キチンと】実のなる育て方
はじめに
園芸相談でユズの実ながらない回答はたくさんあります。
ただどの方法が効果的なのか、重要性が分かりにくい。
そこでユズの育て方をくまなく情報収集して、経験のありそうな方の回答をもとに実践して実をならせた実録です。
まず始めに自宅のユズの環境をお伝えします。
自宅のユズはお隣の境に植わっていて、日も十分に当たりませんが実が付いています。
ユズは場所よりも方法で解決できるのです。
さて本題です。
ユズの実をならす方法はいくつもいわれていますが、効果的なのは次の4つにまとまります。
1.肥料はリンとカリだけ
2.枝の誘因
3.剪定をしない
4.根を切る
日当たりは?
日向(ひなた)がいい説と、日かげでも大丈夫な説に分かれるので、それほど重要でないとします。
実際にわが家では半日陰ですが、問題なくついています。
全く日が当たらないような場所で、実がついていたのを不思議なものだと記憶にあるのと、経験のある方も日当たりはそれほど重要でないといわれいました。
※参考情報
調べるとたくさん出てきますが、経験のありそうな方の情報は以下の2つで、この記事はこれらも網羅し実践しています。
・Yahoo知恵袋
・JAつやまのユズの育て方(読み込みに時間がかかります)
「ゆずの実をならす順番」は季節の流れ順にまとめてあるので、始めから順に進めて行きましょう。
1.肥料は冬を避けリンとカリだけ
リン・カリ肥料をあげる時期
3月、6月、10月が良いとされています。
冬には根を傷めるので、あげてはいけません。
植物の3大栄養素は3つ
リン、カリ、窒素です。
このうち「リン」と「カリ」だけ冬を避けてあげます。
リンは花をつけさせるため。
カリは耐寒性と根を丈夫にするため。
そして窒素をあげないのは、成長をとめて大きくさせないためです。
窒素は実が安定してなり始めたらあげるのが良いそうです。
わが家ではゆずの皮をむかずに湯面いっぱいのユズ湯に入れるくらいの量が取れたら、窒素をあげてみるつもりです。
窒素を含まない肥料で、低価格で、必要量があるはこれが一番のはずです。
2.剪定をしない
基本的に切らない。
剪定をしてしまうと、負けじと成長を始めてしまい実がならないため。
※込み合っているじゃまな枝があるときには?
2月の終わりから3月の初め、もしくは8月過ぎに切るとよいとされています。
わが家の場合はお隣の敷地へはみ出る枝は出ないように誘引し、難しそうな枝は切りましたが、問題ありませんでした。
3.根を切る
根を切るポイント
・季節は、春先
・切る場所は、幹の直径の5倍の半径先
※幹の真下の直根を切るのを良いとする情報もありましたが、これは試していません。
3月になったら根を切って伸びないようにする。
根を切ることで、
ユズ「根を切られて大変!」
ユズ「この先心配だから、実をつけて子孫を増やしておこう」
こういう理由で実がなるといわれています。
これを裏付けるように、地植えより鉢植えは植物にとって環境が良くないので、ユズに限らず早く実をつける傾向があります。
それでは根を切るための穴掘りをします。
穴掘り
掘る穴の位置は出所が異なる次の2つの情報
・樹齢が十数年の場合は約5,60cm
・幹の太さの5~6倍の半
が合致したので、幹10cmで半径5,60cmの写真で赤い部分を掘っていきます。
深さはスコップ半分くらいです。
進めていきましょう。
決まったらどんどん掘っていきます。
スコップは剣先に先が△三角にとがったの通称「剣スコ」を使います。
多少の根なら剣先で切れるので作業が楽です。
一方先が平らなのが「角スコ」。
こちらは埋める時に使うと楽ですね。
庭をいじるのなら両方あると便利。
どちらもないならまずは「剣スコ」です。
剣スコでないと穴は掘れません。
次のそろえたい「角スコ」は雪かきにも使っています。
掘るときのコツは、
後ろへ下がりながらすると、柄の部分をテコにしてすくい上げられるので楽です。
剣スコの「足踏み」部分に体重を乗せて深く掘り進んでいきます。
情報によるとスコップの柄、半分くらいまで掘るとありますので、土を上げるのがしんどくなってきますね。
※角スコは金象印なのでいたって丈夫ですが、写真の剣スコはとりあえずの安物だったので、柄の部分のめくれや、先がもう限界に来ています。
根を切る
深く掘り進めていくと根が出てきます。
写真の赤い囲み部分がそうです。
細い根は剣スコで掘っているうちに切れるのですが、1cmより太いとなかなか切れません。
剪定ばさみを使います。
何年も使っていますが、これは不思議と切れ味が落ちません。
専用の砥石もあるので、これで切れ味も戻せます。
埋め戻し
肥料の与え過ぎで根がダメになるのを「肥料やけ」といいますが、それを良いほうに使うのが今回の目的です。
根が伸びてきても必要以上の肥料に当たり、栄養過多でやられてしまいます。
鶏糞を敷き詰め、今回はさらに骨粉を同時に埋め込んで、花芽を付きやすくしてみます。
すべてを鶏糞と骨粉で埋め戻すわけにはいかないので、2層にして
鶏糞→骨粉→土→鶏糞→骨粉→土
との具合に肥料を挟みながら、埋め戻していきます。
こちらも安くて、必要量があるものをおすすめします。
さてここで裏技を一つ
肥料の袋を切るときにどうしていますか?
ハサミやカッターを使うのは後で洗ったりするので面倒。
かといって剪定ばさみでは切れないし。
そんな時は袋の端を硬いなるべく平らなコンクリに置いて、小さいスコップで何度か往復してやれば、ミシン目のようになって、後は手ですっと切れます。
4.枝の誘引
枝の誘因ポイント!
4月に、上に向かう枝をロープで下げて横に向ける。
これは共通に実のなる方法として挙げられています。
理由は勢いを弱め、老化させるなどと言われています。
なにはともあれ結果として実がつくので、作業を進めましょう。
時期は4月以降にすると、枝が裂けにくいとのことです。
柵や、他の枝、地面に杭を打って枝をロープで引っ張り、上向きを平行まで下げましょう。
雨どいのプラスチックは壊れるといけないのでやめておきます。
どこにもない時は地面に杭を打ちます。
生半可な杭だと台風の時に持っていかれそうなので、しっかりとした作りで行いましょう。
わが家の場合は庭木を切った太い幹(直径約10cm長さ約60cm)が残っていたので、地上側に穴を開けてロープを通し、さらに底面近くには穴を開けて、抜けにくいように金属のパイプを差してあります。
取っ掛かりがないまっすぐな杭はすぐ抜けそうなので自作になります。
自宅のは太い切り落としの幹があったのでこれを使いましたが、なにもここまで太くなくても角材に穴を開けたりして、針金ハンガーをうまく使って何とかなりそうです。
でも手っ取り早く既製品ですますなら、これくらいは必要でしょう。
レビューにもありますが、そのままねじ込むにはかなりの力がいるので、長い棒を穴に差し込んで回すと楽にできます。
またロープは台風の時に切れたことが何度かあるので、少し太めが良いです。
ビニールひもだと何とも殺風景なので、植物繊維の「シュロ縄」を使います。
枝の誘因ポイント2!
誘引の際は面倒でも周囲のトゲを剪定ばさみで落としからしましょう。
でないと必ず痛い思いをします。
それでもやっぱりトゲを差すのでタングステンの折り込み軍手をするとトゲで痛い思いをなくて安心です。
枝を引っ張るのは傘を使って寄せると楽です。
トゲを差すリスクが減らせます。
どうしても下へ結び付けられるところがない枝は、モノを置いてそこへ結び付けます。
写真は以前切り落とした丸太に結び付けた例です。
枝の誘因が終わると、後は開花を待つばかりです。
5月から6月を楽しみに待ちます。
まとめ
実のなる方法が分かりました。
もう一度方法を確認しておきましょう。
1.肥料はリンとカリだけ
2.枝の誘因
3.剪定をしない
4.根を切る
これをすれば来年からいくつか花が咲いて、2,3つは実がなります。
楽しみですね。
さらに来年は10個くらいつきますよ。
実が付いたらぜひコメントで報告ください!
待っていますよ。
最後に、
今回は省きましたが、試せば良さそうな方法があります。
上の4つと合わせて行うとより効果的でしょう。
・環状剥離(かんじょうはくり)
植えてから2年経ち、接ぎ木のところから10cm上を、幹の外周りの1/15幅で、皮をはぎとります。
例えば幹直径が10cmなら、
10cm✕3.14÷15=2cm
このことで品種によりますが、2~11倍多く実がなった結果報告があります。
・園芸センターログ
・和歌山山村産業試験場・開発指導部の試験報告
これは植物に危機感を与え、根をいじめるのと一緒で効果ありそうですが、試していません。
どちらかというと、根をいじめる方法が多く紹介されています。
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