”換気のできるエアコンが欲しい”
”コロナなど家族内感染を防ぎたい”
”どんなエアコンがおすすめなのか?”
”エアコン換気は有効なのか?”
こんな疑問に答えていきます。
換気のことは全く分からないけれど、少しでも家庭内感染のリスクを下げたいと考えている方へにぜひ参考にしていただきたい内容です。
家庭内感染のリスクを減らす換気のできる数少ないエアコンを多角的に比較
換気で家庭内感染を防ぐのは重要
コロナは食事中や、寝ている間に家族にうっかりうつしてしまう可能性があります。
2022年1月の国立感染症研究所による公開情報によれば家庭内感染率は38.8%。
(表2.国内4事例より得られたオミクロン株家庭内二次感染率(SAR)より)
つまり4人家族で1人かかれば、残り3人の誰か1人はかかる計算になります。
そして今は風邪でもバカにできません。
発熱した場合に検査できる医療機関は限られるので、すぐに検査診療を受けられるとは限りません。
下手をすると数日の間家族全員で仕事や学校もにも行けずに自宅待機になります。
私が発熱した時には、対応する医療機関のリストを30件ほど電話をかけてやっと1件見つかり、その日に受診できました。
地域にもよりますが、周りの人に聞くとこれはラッキーなケースのようです。
さて無事に検査を受けられ、結果としてただの風邪だったのですが、費用はコロナ検査と薬局込みで5000円以上かかりました。
診療の経済的な負担も今までになく増えてきています。
家族個人が病気にかからない努力ももちろん必要ですが、かかってしまった後には、家族にうつさない環境づくりも必要です。
それではその方法として、換気のできるエアコンを比較していきます。
換気のできるエアコン
換気のできるエアコンを販売するメーカーは3つ。
ダイキンが唯一だったのが、2022年よりパナソニックとハイセンスから発売になりました。
ダイキン
換気のできるエアコンは2022年7月現在3メーカーですが、その中でも一番の実績。
給気の換気は外気を直接取り込んでしまうために、効率の悪い作業になります。
反対の排気なら、他の部屋を経由して空気が取り込まれるため、エアコンの部屋に来るまでは寒い/暑い外気の影響を和らげることができます。
さらに排気換気のメリットは夏の冷房時に発揮されます。
暖かい空気は部屋の上にたまるので、部屋上にあるエアコンのからの排気が効率的。
排気された室内の圧力は低下して、部屋の扉下などから空気が入り込みエアコンの下降気流とのよい対流が起きてお部屋の温度を効果的に下げていきます。
また給気換気が劣っているわけではありません。
特に雨の後の晴天では、家の湿度が外と比べて高いまま。
外気を直ぐに取り込むことでより早くの除湿が可能になります。
2020年に業界初の換気できるエアコンとして公表されましたが、実は2003年より加湿機能としての外気の取り込みをしている実績があります。
ダイキンは業務用エアコンの代名詞として広く壊れにくい定評があるので、長期的にみて経済的です。
ダイキンのマイナスイオン性能は?
ダイキンのマイナスイオン「ストリーマ空気洗浄」はエアコン内部にだけ有効です。
なので空気中には放出されません。
よってマイナスイオンで室内のウィルスを除去したいのであれば、パナソニックのマイナスイオン「ナノイーX」搭載エアコンより、合計金額が高くなりますが、別に空気清浄機とコロナエアコンを合わせることで、マイナスイオン+給排気の最強のコロナ対策ができます。
そして空気清浄機はシャープのプラズマクラスターも候補ですが、定期的な発生器の交換費用がかからないパナソニックがおすすめです。
ナノイーX最高の48兆対応の空気清浄機F-VXU90
ダイキンの換気ができるエアコンは3シリーズありますが、中でも排気ができるのはRXシリーズ1つだけ。
これを選ばなければダイキンを選ぶ意味がなくなります。
設置業者の評判がよい楽天がおすすめ。
ハイセンス
中国メーカーによる低価格を実現
わが家でもハイセンスエアコンを使って2年経ちますが、室外機の配管がケース接触での音鳴りがあったものの(保証内の対応で解決済み)、問題なく使えて不満もありません。
特にシーズン初めの室内機の臭いにおいが全くないのは快適です。
日本エアコンの上位機種にある凍結洗浄機能が室内機/室外機に標準装備なのも意外なメリット。
換気のできるのはGシリーズのみ。
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パナソニック
マイナスイオンであるナノイーXのOHラジカルがコロナウイルスの抑制効果を確認
パナソニックプレスリリース
換気によるウイルス拡散とともに、マイナスイオンでウイルスを抑制することでさらなるリスク回避ができます。
パナソニックで換気機能付きはエアコンの最上位機種のため、除湿加湿、外出中の電源操作など
機能の全部乗せ。
これを選べば希望がほとんどがかなえられます。
デメリットとしては高機能のものは壊れやすい。
これは家電の宿命でしょう。
残念ながら換気機能のあるパナソニックのエアコンは最上位機種のみです。
さらに換気機能は新たな仕組みの新機能なので、実績がなく壊れる可能性が一般的に高い。
エアコンの換気機能は必要か
夜寝ている間は必要
それ以外は換気は窓を開ければできます。
換気は定期的に必要なので、忘れないようにタイマーをかけて窓を開け閉めすることはできます。
ただめんどうですね。
ただ寝ている間はできませんので、たとえば子供と一緒に同じ部屋で寝ていれば、家族内感染のリスクが高まります。
そういう状況でこそ、マスクを外した室内の家族内感染の対策として、自動で換気をしてくれるエアコンは感染予防に貴重な存在です。
エアコンのホースからの換気量は窓開けに比べると少ない量ではありますが、人の手を煩わさない確実な換気方法の一つですね。
ところで住宅の換気と言えば、窓開けに代わるものとして2003年より後に建てられた住宅は24時間換気システムがあります。
次にこれと換気エアコンの関係を考えてみます。
24時間換気システムとの兼ね合い
24時間換気システムは動かしつつ、換気エアコンを動かす部屋だけは吸気口を閉じる
24時間換気システムとは、2003年以降に建てられた住宅には義務付けられている換気の仕組みです。
一般的なのは浴室、トイレ、洗面、キッチン換気扇など水を使うところに排気プロペラファンをつけて、居室の給気口から自然と入った外の空気が、部屋の扉下から廊下を通って水回りの換気扇から排出する仕組みで、第三種換気といいます。
部屋の中に換気の仕組みが混在するのできちんと理解して効果的な空気の流れを作ることで、快適な空間、エアコンに負担をかけず省エネ、低コストになります。
24時間換気システムは役に立ちますが、デメリットとして吸気口の近くは夏に熱く、冬は寒くなるのが残念なところ。
さて換気できるエアコンはまだ出たばかりですから、24時間換気システムとの分かりやすい併用方法は決まっていません。
ただ現状で言えるのは、24時間換気システムは動かしつつ、換気エアコンを動かす部屋だけは吸気口は閉じて、家の空調を考えるのがよさそうです。
理由はどこかの部屋の排気により、エアコンのある部屋の吸気口が開いていると外気が入って、せっかくの空調を打ち消してしまうからです。
ただこの判断の前提とした住宅の換気方法、つまりファンで排気して、給気は自然にまかす第三種換気ですが、住宅事情も変わり、排気と給気の両方でファンを使う「第一種換気」も出てきています。
細かく言えば吸気口の位置と数、排気ファンの位置と数、住宅の数だけケースがあるので、一般的なケースとしてとらえていくのは難しい問題です。
そうしてくるとそれぞれの住宅で、エアコンの給排気、24時間換気システムのON/OFFの組み合わせを考え、そのケースごとに実際に蚊取り線香などを焚いて、煙で空気の流れを追ってみるのが実践的で一番わかりやすいものでしょう。
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