電球が切れたけれど、
どう選べばいいのか分からないよ
誰かに見てほしいけれど、
分かる人いないし
そこで照明販売のプロがお答えします
今回は絶対に守らければ
いけないポイントの紹介です
電球は口金、最大消費電力、耐熱、調光対応がキーワード
はじめに
電球の選ぶポイントは大きく2つあります。
・「必須」ポイント(今回はこちら)
・「最適なものを選ぶ」ポイント (別記事で解説)
そして今回は「必須」ポイントです。
下記の4つを必ず理解してください。
それでは順に説明していきますね。
電球の口金の大きさ
口金(くちがね)とは電球が照明器具のソケットに入る、主にネジ状の金属部分のこと。
例えばE26だと、この「26」はネジ状の金属部分の直径です。
口金の種類
E26
日本で一番普及している電球の口金です。
感覚として住宅で使用する6割くらいでしょうか。
電球の種類が最も豊富です。
E17
日本でE26に次いで、二番目に普及している電球の口金です。
感覚として住宅で使用する3割くらいでしょうか。
E12
E12は2つのまあるい蛍光灯(サークライン)と合わせた照明の常夜灯として使われる、オレンジ色の光を出すナツメ球の口金サイズです。
E11
スポットライトハロゲン電球で使われている口金のタイプで、これも現在はLED電球に代わってきています。
GU10
IKEAのスポット照明で多く使われています。
IKEA以外ではAmazonで購入できます。
GX53
厚みの薄い照明器具に使われることが多いようです。
※外見とソケットの形から照明器具に見間違えて、天井に付いている照明器具取付用の受けプラグ、「引掛けシーリングボディ」に直接付けられると思ってしまう人がいるので注意です。
G9
あまり見かけません。
電気店に行くのであれば、交換の際には必ず電球を持参して、品ぞろえの多い少し大きめのお店に行きましょう。
口金の変更
電球のデザインが気に入っているけれど口金が違う。
価格がこちらのほうが安いとか。
こんなときには口金の変換ソケットが使えます
Amazonにはほとんどすべての変換ソケットがそろっています。
電球価格は一般的により普及しているE26が安い傾向があるので、E26電球を変換プラグでE17電球の代わりに使うとお安く、またより明るい電球にできる場合があります。
デメリットとして変換ソケット分、全長が長くなるのでシェードから電球がはみ出て不格好にならないように気を付けてください。
最大消費電力
照明につけた電球がどこまで電気を使えるか、その上限を最大消費電力といいます。
電気をたくさん使う電球は、その分明るくなります。
照明器具の最大消費電力 ≧ 電球の消費電力
最大消費電力の単位はW(ワット)で、電球はこれを超えてはいけません。
最大消費電力は必ず照明器具に明記されています。
例えば照明のシェードの内側や、スタンドライトなら座の裏にシールが貼ってあり、そこに書いてあります。
もちろん電球にも消費電力が必ず印字されています。
電球の耐熱ランク
LED電球は発熱しにくいのですが、実は熱に弱いのです。
そこで電球は使う照明器具によって3つの耐熱ランクがあります。
これを守らないと早く電球が切れます。
また熱が逃げないので照明器具を壊したり、天井に熱がこもり、最悪の場合に焦げて発火の可能性もあります。
・無表記(耐熱レベル 低)
下記の2つ以外の照明器具に使用するLED電球。
リビングや、寝室など、水を使わなそうなお部屋で、スポットライトやダウンライト以外のペンダントやシーリングライト、スタンドライトなどです。
・密閉器具対応(耐熱レベル 中)
例えば浴室や玄関などの防水の照明器具に使用するLED電球。
またスポットライトでも使用がおすすめ。
浴槽などの照明器具は、全面が囲まれていて、隙間もパッキンなどがあり熱が逃げにくい構造です。
スポットライトは熱がこもりやすい構造です。
密閉ではないのですが、こちらを使うのが良いでしょう。
これは一般的に言われていないのですが、お客さんからの情報や我が家の自宅でも、早く切れたことがありました。
実際に触ってみると電球の根本部分の発熱が激しいです。
・断熱材施工器具対応(耐熱レベル 高)
天井などのダウンライト。
天井がくぼんでいて、天井面から下に電球が出ていないタイプの照明器具に使用するLED電球。
これらは電球の上周りが断熱材で覆われて、かつ電球までの距離が近いので熱が逃げにくい構造です。
照明器具に以下のいずれかのSマークがついていれば、確実に断熱材施工器具になります。
またいかなる耐熱レベルのLED電球も、非常灯の電球として使うことはできません。
これは火災なので高温にさらされると、断熱材施工器具対応であっても、そこまでの高温に耐えられないためです。
電球が調光するかしないか
明るさが変わる(調光)機能があれば、調光対応のLED電球が必要です。
もしくは白熱電球、ハロゲンでも大丈夫です。
蛍光電球(細い蛍光灯を使った電球)は調光対応しません。
調光機能とは具体的に次の場合です。
・照明器具にダイヤルやリモコンなどがあり、明るさが変わる
・お部屋の照明のスイッチに調光のつまみがあり、明るさが変わる
また調光機能があるけれども、調光を最大にしておいて、調光対応しない電球を使うことはできません。
その他
下記のケースでLED電球や蛍光電球はちらつきや、そもそも光らないことがあるようです。
こちらも念のため触れておきましょう。
白熱電球やハロゲン電球は大丈夫です。
・人感センサー付きの照明器具
・お部屋の照明のスイッチが、ほたるスイッチ。もしくはパイロットランプ付きのスイッチ。
ほたるスイッチ、パイロットランプ付きのスイッチとは上記の写真のように、お部屋の壁スイッチにLEDランプがついているものです。
これらの場合の確実な解決策としては
1.日本の大手メーカー製にする
できればその対応を明記しているLED電球にする。パナソニックなど。
2.白熱電球にする
作りが単純で制約を受けにくいです。
また下記の2つで解決することもあるようです。
3.消費電力の高いLED電球にする
4.調光対応のLED電球にする
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