LED電球を色やワット数などから選ぶ「おしゃれ」な8つのポイント

スポンサーリンク
電球の選び方 照明

照明売り場のプロから見た、
電球の選び方を単なる種類や明るさ紹介だけでなく、その解決方法をお伝えします!~後編~


中編では電球選びに必要なポイントをご紹介しました。

LED電球の口金や種類から選ぶ「必ず守る」べき5つのポイント
照明を販売するプロ立場から、これを知らないと電球が点かなくなる電球選びの必要な条件をお伝えします。口金の大きさ、照明器具の最大消費電力、耐熱ランク、調光するかしないか、まれに対応しないケースなど。

本編では電球選びで、知っておくとより良いものが選べる発展項目です。


スポンサーリンク

おしゃれな電球選びのポイント

これから紹介するポイントは先の2つあるうちの今まで紹介した1つ目のポイント
「電球選びの必須ポイント」と異なり、絶対ではありません。

知っておくとより良い環境になるというお勧めのポイントです。

1.シリカとクリアの使い分け
2.明るさ
3.色
4.形状
5.配光
6.光る方法
7.本来の色に見える指数
8.無線操作できる電球

それでは順に説明していきますね。

1.電球のシリカとクリアの使い分け

電球の光る部分の表面の違いをいいます。
シリカは白く曇っている。
クリアは透明。

ではどのように使い分けるのかです。

白く曇っているシリカ電球

シリカ
シリカ電球

光る部分の表面の内側に非常に小さい白い粒があり、ここで光が拡散するしくみです。フロストという場合もあります

・電球が照明器具で全体に覆われていて、紙や布で光が透けて通るシェードに使う。
→シェード全面が均一の明るさできれいに光ります。

紙の照明
紙のシェードから光が透ける

・スチール製などでその面に穴やスリットなどがない照明器具に使う。
→照明の内部でまんべんなく光が反射して、照明から抜ける方向にきれいに輝いていきます。

部分覆い照明
光が途中はさえぎられて端で一度に広がる

シェードを付けない裸電球に使う。
→電球の明かりが直接目に入っても、クリアほどまぶしくないためこちら良いです。

裸電球
最近のトレンドはシェードを付けない

→しかしながら最近では逆に、暗めのクリア電球をほぼ裸電球で吊るして使うトレンドもあります。

透明なクリア電球

クリア
クリア電球

光が何も遮るものがなく、LEDの光源から直線的にまっすぐ広がります。

シェードがスリット(切り込みや隙間)入りや網状の照明器具に使う。
→スリットや網状の模様の影が、天井や壁にはっきりきれいに映り込みます。
これらの照明器具にシリカをつけると輪郭がぼんやりとしてしまいます。

スリット照明
シェードの網目が壁に美しく映える

・シャンデリア照明に使う。
→直線的な光が装飾のガラスに反射して、よりきらびやかになります。クリアなので、透明なシャンデリアパーツとの違和感がありません。

シャンデリア
電球がシャンデリアと一体で輝く

2.電球の明るさ

質問

お部屋の大きさに適した明るさ


照明売り場で、お客さんからよく「この照明は暗いですか。」と質問されます。
ホントに「また来たか。」というくらいよくされます。

よく考えると分かりますが、暗いか明るいかは何かと比較しないと分かりません。

そこで日本照明工業会の基準を使います。
これはお部屋の大きさごとに推奨される明るさを決めたものです。

畳数 お勧めlm(ルーメン)
4.5畳 2,000lm
6畳 3,000lm
8畳 3,500lm
10畳 4,000lm
12畳 4,500lm
14畳 5,000lm

シーリング照明と、ペンダント照明で少し異なりますが、おおむね上記のようになります。

具体的には6畳ですと約3000lm(ルーメン)
現在の明るさの単位は「lm」とかいて「ルーメン」と読みます。
数字が大きいほど明るくなります。

慣れないと明るさの感覚がつかめないので、従来の白熱電球の消費電力としての明るさW(ワット)とlm(ルーメン)の換算表を使います。

従来白熱電球 W(ワット) LED電球などの(lm)ルーメン
20W 170lm以上
40W 485lm以上
60W 810lm以上
100W 1520lm以上

JIS C 8158:2000一般照明用電球代替表示区分の付属書Bより

ざっくり感じがつかめたでしょうか。
この表によると先の6畳で推奨3000lm(ルーメン)が、白熱電球換算で100Wが2つ分の明るさと同じです。

さて従来日本の住宅天井には、ほとんど引掛けシーリングボディ(天井照明をつけるソケット。)が1つです。

またほとんどのケースとして、最近のおしゃれなペンダント照明器具は、電球が1つ。多くても3つです。

なので今までの明るいシーリング照明に慣れていると、 おしゃれな照明は少し対策をしないままでは、暗くがっかりな感じになってしまいます。

この場合はこちらの記事を参考にしてください。

IKEAの暗いペンダントライト照明などを明るくする4つの方法
スポットライトやペンダント、シーリングなどの電気が暗くても捨てずに生かして明るくします。まず必要な明るさを出して、その考えられる具体的な解決方法を4つ提案します。イケアの電気がなぜ暗いのかも解説します。


デスクライトに必要な明るさ

デスクライト


照明器具の種類で、お部屋の主照明以外に明るさを聞かれるのはこれです。

結論から言うと200,300ルーメンでよいです。

これも主観では答えられないので、基準を使います。
日本工業規格(JIS)照明基準によると住宅の書斎での推奨明るさが100lx(ルクス)とあるのでこれで考えます。

面倒なことに単位がlx(ルクス)になるので変換が必要です。
1ルクスとは1ルーメンで1㎡照らす時です。
なのでデスクで実際に照らす面積が広くても約0.5㎡(25cm x 100cm)とすれば、
100ルクス ÷ 0.5㎡ = 50ルーメン。

またお部屋の明かりを別につけるとなると、これから差し引かなくてはいけません。

先の日本照明工業会の基準でお部屋の明かりが満たされているとして、デスクが部屋の隅にあって背後から部屋の照明が当たって自分背で影ができるのを補う程度であれば、50ルーメンから少し差し引いてたとしても30から40ルーメン程度でいいということになります。

もちろん手元の作業などする場合は明るいほうが見やすいのでこの限りではありません。
先のJIS照明基準によると手芸をする推奨明るさは1000ルクスです。

書斎の時と同じ考え方で行くと
1000ルクス ÷ 0.5㎡ = 500ルーメン
ここからお部屋の明るさを少し差し引いて考えます。

結論として書斎で30,40ルーメン、手芸で500ルーメン弱です。
細かく対応させるのであれば、調光式が良いのかもしれませんが、間を取って200,300ルーメンの電球でよろしいのではないでしょうか。

3.電球の色

色の違い

電球の色で受ける印象がだいぶ変わります。
黄色い従来の白熱電球の光はくつろぎを感じますし、青白い光は仕事場や工場で多く使われ、きびきびとした印象があります。

冬は温かみのある黄色い光、夏は涼しげな青白い光と使い分ける方もいます。

ケルビン表

色の幅は数でK(ケルビン)の単位を使います

昼光色 5700~7100K
昼白色 4600~5500K
白色  3800~4500K
温白色 3250~3800K
電球色 2600~3250K
JIS Z 9112(蛍光ランプ・LEDの光源色及び演色性による区分)

K(ケルビン)は数字の小さい赤黄色い光から始まって、数字が大きくなると青い光になります。
カメラで使われているケルビンをご存知の方は、単位は同じではありますが、数字の大小が逆になるので注意です。

電球の色に決まりはありませんが、
一般的に言われているお勧めの色を紹介していきますね。


リビングや寝室、キッチンなどでは、

一般的に電球色が落ち着きます。


洗面や鏡台では、

中間をとって昼白色でしょうか。青白い昼光色ですと顔色が悪く見えますし、電球色だと血色はいいのですが、これでメイクすると日中の明るい昼間の明るさである昼光色に当たった場合との受ける印象のギャップが出ます。


デスクライトでは、

作業で何をするかで色が変わってきます。読書などではリビングや寝室と一緒の考えで、くつろげる電球色がいいでしょうし、計算や製作作業などでは工場やオフィスと同じ考えで、青白い昼光色が良いでしょう。

4.電球の形状

・一般電球型
迷ったらこれを選べば問題ありません。

もっとも一般的な従来の白熱電球の形です。
光の広がり角度もほかに比べて広いものが多いです。

外見でガラスやプラスチックの発光部分が多いのはその分角度が広いといえます。ソケット分近くまで発光部分が来ているものは従来の白熱電球に見間違えるほどのLED電球もあります。

・ボール(球)型
一般電球型と使い分けポイントは、見た目通りのデザイン性です。

ボール型

光の広がり角度は商品にもよるのですが、おおむね一般電球型に比べて広いです。

・レフ型
光の広がり方が一番狭く、幅で光が飛ぶイメージです。

レフ型

スポットライトの照明器具と合わせて使うことが多いです。

・シャンデリア型

シャンデリア型

名前の通りシャンデリアに使うときにはクリア電球のシャンデリア型がきれいです。
またシリカ電球のシャンデリア型は、例えばテーブルランプの細長いものなどに使うと、より光が均一に渡ってよいでしょう。

・エジソン電球型

エジソン電球型

・試験管型(チューブ型)

試験管型

エジソン型電球と合わせて、最近人気のフィラメント(白熱電球が発光する部分)に似せたLED電球です。
知らないと白熱電球と見間違えます。
電球色のクリア電球がほとんどです。

形の良さを味わうのに、シェードを使わず電球だけで使うことが多いです。

光の広がり角度が広いです。
見た目のデザイン性で選びましょう。

5.電球の配光

光の広がり方を配光といいます。
使う照明器具によって適したものがあります。
これでなくてはいけないという決まりはありませんが、適したものを使うとその分きれいに見えてきます。

光の広がり角度の広いものから順に紹介していきます。

・全方向
フィラメント型は最大で 約360°

フィラメント型でないものは 約260°

全方向型

・広方向 約180°

広方向

・下方向 約140°

下方向

・レフ型 約60°

レフ型

・ビーム型 約10°~30°

E11

フロアライトやペンダント照明などでは全方向タイプがお勧めです。

照明器具の作りで全方向に明かりが広がるものは、一般電球型で配光角度の大きい全方向タイプが良いです。

ペンダント照明で金属のシェードで横から見て台形タイプは、下方向タイプがお勧めです。
照明器具の作りが下にしか光が出ないので、下面集中型の一般電球型の下方向タイプが良いのですが、シェード内部が白く再反射するのがほとんどなので、それほど気にしなくてよいです。

スポットライト照明はレフ型かビーム型がお勧めです。
照明器具本来の部分的に光を照らす役割が発揮できます。

照明器具ごとに紹介はしましたが、
結局のところ照明器具の光らせたい部分の形と、電球の光る部分の形を合わせればいいのです。

6.光る仕組みの種類

現在はLED電球を選べば通常は問題ないといえます。

・LED電球
現在一般的な電球です。
発熱量が少なく、直ぐにつき、長寿命です。
紫外線をほとんど含まず、虫が寄りずらいです。
熱に弱いので、密閉器具やダウンライトにはそれの対応電球が必要です。→仕組みとして必要なポイント3の耐熱ランクを参照
光の波長のうち、ブルーライト部分が良くないといわれています。

ブルーライトは一般的に下記の2つの理由でよくないとされています。
・目自体へのダメージ
・体内サイクルの乱れ
ブルーライトは光が強く目から入って、メラトニンというホルモンの分泌が少なくなり、頭が活性化してしまう。これが夜に起きると睡眠障害につながります。

ブルーライトを含まないLED電球もあります。
SORAA社製のLED電球はブルーライトに当たる光の分布がなく、睡眠障害が起きないとのことです。

SORAA電球

・電球蛍光灯
電球の中に蛍光灯が入っている電球です。
発熱量は少なく、点くのにすこし時間がかかります。従来の白熱電球よりは長寿命です。
繰り返しの点灯、消灯に向かないです。
最近は少なくなってきています。

・従来の白熱電球
発熱量は多く、手で触るとやけどするほどです。直ぐに点きます。寿命は短いです。
周辺に紙、布などの発火物を決して置いてはいけません。燃えて火事になります。
現在は販売が少なく、100円ショップでは見かけます。
熱に強いので非常灯に使われます。

・ハロゲン電球
特徴は従来の白熱電球と近いです。
発熱量が多く、直ぐに点き、寿命は長いです。
周辺に紙、布などの発火物を決して置いてはいけません。燃えて火事になります。
ビーム型の電球はハロゲンが多かったのですが、これもLED電球に切り替わってきています。

7.電球の本来の色に見える指数

肉の色違い

普通に考えると色は変わるはずないのに、本来の色って何と思いませんか。

ちょっと違いますが分かりやすく例えると、
写真を撮った時になぜかくすんで見えたり、スーパーのお肉などがおいしそうに見えて、買って帰るとなぜが暗く不味そうに見えたりしますよね。

そこで電球の光がモノに当たった時に、そのモノの本来の色にどれだけ近い色がでるかという数字が、
演色評価数CRI(Color Rendering Index)と平均演色評価数 Ra(average of Rendering index)です。

両方とも100に近いほど太陽光に当たった時の本来の色に近い色が出せているという指数(判断する数字。)です。

具体的には日本の大手メーカーでは
パナソニックでは84Ra
東芝では90Ra

最も高演色性なのはSORAA社製のLED電球で、ブルーライトのないLED電球としても紹介しましたが、
95Raです。

SORAA社製

写真撮影の時にはこの指数が高い電球がお勧めです。

演色評価数CRIと平均演色評価数 Raの違いですが、CRIはRaとその他の要素を含んでいますので、CRIのほうがより包括的な指数といえます。

8.無線操作できる電球

電球に対して直接リモコンなどで、ON/OFFや、調光、調色ができるものがあります。
スマート照明とかスマートライティングといいます。

いままでですと照明器具に対してのリモコン操作だったのですが、直接電球に対してですので、無線操作の電球が今お使いの照明器具に合えば、リモコンで操作が可能になります。

この「合えば」というのは、通常の電球の考え方と同じで、口金の大きさや、消費電力など、いままで紹介してきた条件です。

お部屋全体の照明を同時に操作したり、人感センサー連動や、スマホからの操作、Google HomeやAmazon Echoといったスマートスピーカーからの音声操作ができるようになってきています。

日本の大手照明器具メーカーは出しておらず、フィリップスや、IKEAが主流です。

ZigBeeという通信規格を使って、異なるメーカー間での操作が可能です。

IKEAのスマート電球TRADFRIとリモコンとゲートウェイを3段解説
スマート電球トロードフリ、リモコン、ゲートウェイ、Google Homeを発売当初から使ってきたまとめ。具体的な細かい設定方法はではなく、何ができるか、何が必要なのか、を分かりやすく説明します。購入前の参考にしてください。

照明器具や電球をご案内してきて思うこと

疑問や分からないことがあれば、店員に遠慮なく聞いてください。

こちらとしても来たお客さんに全員にこれらのことを全部説明しませんし、全部説明したとしてもされたお客さんも困ってしまいます。

会話の中でどの程度まで求めているのか、お客さんはどこまでの知識があって、どう説明すれば理解してもらえるのか。
会話の内容や、その表情から推しはかっていくのですが、

その質問にちょうどの返答がほしい人や、
その質問の先まで欲しいのか、
お互いにうまく説明できずに質問と求めている内容がずれていることもあります。

それぞれのケース皆さん違いますし、心の中までは見られないので、どれだけ期待に応えられているのか難しいですね。

こちらも勉強不足で答えられないことはありますが、納得いくまで聞いてもらえると、答えるほうも楽ではあります。

「こうしたいけれど、できない。」
ならどうするのか?と。

たとえ該当商品がなくて購入に至らなくても、問題や希望が解決して「聞いてよかった。」といってもらえるとうれしいものです。

最後に、
来店するのは休日が良いかと思います。
平日はすいている点でじっくり見られるのはいいのですが、ご案内を受けるという面では、店員側は休日に向けての準備などがあるので、あわただしいです。
休日はこちらとしてもしっかりとお客さんに向き合う準備ができている点でお勧めします。


お勧めの記事

ニトリのペンダント照明の取り付け交換を解説しました。

初めてでもできるニトリのペンダント照明の取り付けを実例解説
ニトリ以外の照明でもペンダント照明の交換取り付けは簡単です。今回の作業を細かく写真で手順を追ったので誰にでもできます。購入前にぜひ確認してください。

人気のニトリとイケアのペンダント照明を比較してみました。

丸いフロストペンダント照明。ニトリのクレイスとイケアのFADO比較
実際にお店に行って違いを確認してきました。照明売り場のプロが、外見、仕様、取付、品質の4つの視点から、買って後悔しないその違いを見極めます。
フレームペンダント照明ニトリのフィルメトリとイケアのBRUNSTA比較
実際にお店に行って違いを確認してきました。照明売り場のプロが、外見、サイズ、コードの3つの視点から、買って後悔しないその違いを見極めます。どちらを買うのが良いのか、天井取り付けやお勧め電球の紹介もします。
丸い紙のペンダント照明。ニトリのルナとイケアのREGOLITの比較
実際にお店に行って違いを確認してきました。照明売り場のプロが、外見、サイズ、コード、組み立ての4つの視点から、買って後悔しないその違いを見極めます。どちらを買うのが良いのか、天井取り付けやお勧め電球の紹介もします。

コメント