つかなくなった電球はどのように捨てればいいのだろう。
可燃ごみにそのまま捨てたら割れて危ないし、リサイクルもできなさそう。
それにつかなくなった電球はどうやって外すのか?
また同じ電球はどこを見て買えばいい?
こんな疑問にお答えします。
普段仕事で照明を販売している経験から、分かりやすく説明していきます 。
正しい電球の捨て方、見分け方、外し方と選び方
はじめに
この記事は以下の4つに分けて順番に説明してきます。
1.電球の種類を把握する
種類によって捨て方が異なる場合が多いので、白熱電球、ハロゲン電球、LED電球、蛍光灯(管)、点灯管のどれかを把握します。
2.電球の種類が分かったら、捨て方を確認する
住んでいる自治体によって、不燃や危険物などの捨てる区分や、いつ捨てるのかの曜日、紙で包むなどの捨てる方法が違うので必ず調べてから捨てます。
3.電球の外し方
回す、まっすぐ引き抜く、片側へ押して抜く、などいろいろあります。
無理に外そうとすると割れることがあるので注意です。
4.電球の選び方
正しく選ばないと、すぐにきれたり、照明器具が壊れたり、天井が焼けたりします。
はまれば使えるわけではないので注意です。
それでは具体的に見ていきましょう。
1.電球の種類を把握する
外見と、電球のソケットの印字から判断していきましょう。
そして照明器具の最大消費電力が少ないものは、蛍光電球かLED電球を使っているはずです。
ただこの「最大商品電力の少ない」とは基準がありません。
なので線引きが難しいのですが、おおむねE26口金(くちがね)で30W、E17口金で20Wくらいなら蛍光電球か、LED電球を使ってるといえます。
口金とは
電球の光る部分とは反対の電気をもらう側、言い換えると照明器具にはまる部分で、例えばE26口金はネジ状になっているところの直径が26mmの口金をいいます。
口金で一つヒントが出てきました。
より詳しく電球を判断してきましょう。
電球の種類は大きく分けてこれから紹介する以下の7つです。
白熱電球の見分け方
つかなくなった電球は、くるくる巻かれた線が切れているので、振ると揺れるのが見て分かります。
その他の特徴は、
光る部分が触れないほどに熱い。
従来の電球で価格も安い。
ネジ状のフィラメントが光る単純な仕組み。
電球元のネジ状の直径が26mmと17mm。
ハロゲン電球の見分け方
スポットライトに多く使われます。
主に上が平らのレフタイプで断面が三角状。
光る部分が触れないほどに熱い。
電球元のネジ状の直径が11mmが多い。
ネジ状ではなく2ピンのタイプもあります。
蛍光灯の見分け方
つかなくなったのは端が黒やオレンジ色になっているはずです。
まあるい円状の丸型(サークライン型)蛍光灯や、直線状の直管型蛍光灯があります。
サークラインは住宅のお部屋の真ん中に使われることが多かったタイプです。
直管型蛍光灯とはオフィスや、駅などの公共施設で多く使われます。
最近は早くなりましたが、以前はスイッチを入れてパチパチと点滅してからつくのに少し時間がかかる特徴がありました。
電球型蛍光灯の見分け方
細い蛍光灯が電球の中に入ったもの。
現在販売は少ない。
もしくはむき出し。
うねうねと渦を巻いている蛍光管がうっすらと見えるはずです。
蛍光灯同様に、点灯するまでに少し時間がかかる。
LED電球の見分け方
光る部分を触っても熱くありません。
代わりに根本の部分が熱くなります。
クリア電球(光る外側のガラス、もしくはアクリルが透明の電球)で中にフィラメントに似せた作りのLED電球があるので、白熱電球と間違えることがあるので注意です。
光るところが黄色ならLED電球です。
初期型のLED電球は上の写真のように、根元からのソケット部分が大きく覆われていて光るところが少ない特徴があります。
ただ最近のLED電球は写真右のように、とても白熱電球に似てきています。
なので、消費電力が〇〇Wと書いてあれば、注目です。
15W以下であればLED電球として判断していいでしょう。
蛍光電球に比べては瞬間的につきます。
常夜灯の見分け方
ナツメ球ともいいます。
夜寝る時につけるオレンジ色の薄暗い電球です。
以前は白熱電球でしたが、LED電球もあります。
点灯管の見分け方
点灯管はグロー球ともいいます。
蛍光灯を始めに点灯させるものです。
蛍光灯のワット数によって外観が異なりいくつかあります。
2.電球の種類別の捨て方を確認する
捨て方は2通りです。
・ごみステーション(地域ごとに決められたゴミ回収場所)に捨てる
・公民館や電気屋に持ち込む
ごみステーションに捨てる
各自治体によって方法が異なるので、「自治体名+LED電球、捨て方」などで検索して実際の捨て方を確認します。
捨て方が不明な場合は電話します。
・照明本体は別々に
電球と照明本体は別にして、照明本体は粗大ごみ扱いが多いです。
・ごみステーションに置くとき
例えば危険物としての電球と、可燃物の回収日が同じ日の場合は、危険物と可燃物の2つが分かりやすいように分けて置くようにします。
・蛍光灯
水銀を含むので、健康に害が出たり、環境汚染につながるので、他の電球よりも注意深く割れないように扱います。
※「蛍光灯」は自治体によって「蛍光管」ともいいます。
公民館や電気店に持ち込む
電池や、プリンターのインクケースと同様に、お店や施設で回収していることがあります。
具体的にはスーパー、電気屋、家電量販店、公共施設、公民館、役所などがあります。
ゴミステーションは曜日と時間が決められていますが、スーパーや電気店などは開店していれば時間の制約がないことが多いので、通勤通学のついでに捨てることができて重宝します。
3.電球の外し方
電球のソケットは種類によってさまざまあり、外し方も異なります。
正しい外し方を知っていれば、外れにくい時にただ硬くて力を入れれば取れるのか、もしくは外れない方法でムリに取ろうとして壊れそうになるのかが分かります。
取り外し方の例を見ていきましょう。
■ 回す
口金E26やE17などの電球で、照明全般です。
反時計回りに、ただ回します。
■ まっすぐ引き抜く
スポットライトなどで見られます。
指が入る隙間がなければフォークやスプーンなどで少しずつ、傾けることなく、バランスよく抜きます。
抜ける手ごたえがない場合は、次の「少し回す」の場合があります。
■ 少し回す
スポットライトなどで見られます。
GU10という口金で、反時計回りに30度ほど回すと外れます。
■ 回してから引き抜く
直管型の蛍光灯の場合です。
■ 片側に寄せて取る
直管型の蛍光灯
シーリングライトのシェードの外し方
電球以前のことですが、半ドーム型のシーリングライトのシェードの外し方は、
・回して取る
・1つか2つあるレバーを押す、もしくは引く
のいずれかで取れるはずです。
よく見ると外し方のシールが貼ってある場合もあります。
4.電球の選び方
基本的についていたのと同じものを購入すれば大丈夫なはずです。
ただ自分で取り付けたものが正しくなかった場合もあるので、キチンと理解してつけましょう。
間違ってつけると、電球の早切れや、照明器具を痛めたり、天井をこがしたりします。
最低限の正しい電球の選び方と、より良い電球の選び方に分けて別記事にまとめてあるのでこちらを参考にしてください。
危険を回避する最低限の、電球の選び方
いつもの照明を【ワンランク上げて】見せる電球の選び方
電球の選び、良く分からない【Wワット】のモヤモヤが、すっと分かります。
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