ZZのドライブベルト交換をしたい
交換に必要な道具は何かな
自分でできるのかな
こんな悩みを解決します。
中古で譲り受けたスズキのZZ、しかもその前は中古で買われたもの。
もはやいつドライブベルトが交換されたのか全く予測がつきません。
なので新品のドライブベルトと、ウェイトローラーを用意して開けてみます。
ドライブベルトの交換時期、切れる予兆、交換費用などはこちらが詳しいです。
ZZのドライブベルト交換とギヤオイルの交換を超図解
ドライブベルトの交換
エアークリーナーを外します。
本体を止めるボルトは2本。奥なので写真は写っていません。
それとエアーの道を止めるバンドのビスを緩めます。
10mmくらいのホースはスポッと抜けます。
取れました。
キックスタートを外します。
10mmボルト一本です。
保護カバーを外します。
これは見たと通り六角ボルト4本です。
外したボルトは後で分かりやすいようにケースに乗せておきます。(←意外と大事です。)
外れました。
以前にアプリオの時はこのビスが外れなくて、結局一本折ってしまいました。
前回の反省を踏まえて、事前にクレ556を吹き込んで10分くらい置いておきます。
それとビスの頭サイズは日常使わない#3なので、間違っても#2を使わないようにしてください。
なめて取り返しがつかなくなります。
本体のカバーも外します。
ビスの頭をなめないように、ビット軸がビスの軸の延長線になるようにビスにしっかりとプラスビットを押し付けて外します。
できればインパクトよりも、ドリルドライバーがよいでしょう。
低速でドリルモードで回転させます。
ビットが回らないと反動で持ち手が回ってくるので、足でしっかり支えてトリガーを引くようにします。
今回は556が効いたのか、前回ほど苦労はしませんでした。
ビスを全部外しても密着しているのですぐに外れません。
外したキックスタートを使って、コンコンと数カ所たたくと外れました。
外れました。
ノギスを持っているので、新品と幅を比べてみると1mmも減っていませんでした。
ちなみに新品は18.2mm。
ただひびが入っているかもしれず、これはこの状態で分からないので外すことにします。
プーリーホルダーを持っているのですが、ZZはインチが高く、ホルダーの柄が斜めに支えるようにして床につきません。
また横向きなど試したのですがうまくいかないので、ほかの方を参考にして、ドライバーを差し込んで回転を止めます。
そのままだと抜けやすいので、段ボールを間にかませてあります。
17mmのボックスレンチを使います。
自分のは柄長さが15cmくらいだったので壊れるんじゃないかというくらいに体重をかけて外しました。
もっと長いメガネレンチがあるのですが、取りに行くのが面倒だったので。
回転方向は反時計回り。
あまりに固いので、時計回りなのかと思いました。
外した順番に置いていきます。
ギヤの付いたプーリーフェイスだけ表を下にしたくないので、表裏を逆に置いています。
ドライブベルトを今度は右のクラッチ側から外します。
一見大変そうですが、自転車のチェーンをかけたことがある人なら、「ああ同じね」と思ってくれるはず。
ベルトの下を手前に引きつつ、ベルト上は左にただ引っ張れば、ベルトがクラッチの外周に少しずつ乗って最後にすっと外れていきます。
力もいらず、わりと簡単。
ドライブベルトが外れました。
見ると亀裂もなく、幅もやはり1mmも減っていないので、まだ使うことにします。
次にウェイトローラーが減っていないかを確認します。
左の円盤ですね。
これはただスッと抜けます。
汚いけれど、偏ってすり減ってはなそうです。
重さが変わっているかどうか調べてみます。
なぜか正規のより少し重い。
9gを使っていたのがすり減ったのかもしれません。
なのでまだ使えそうなのでパーツクリーナーで洗浄しておきます。
削れカスが引っかかって偏り削れ防止のためです。
ウェイトローラーに薄くグリスを塗るのがいいようですが、ドライブベルト面にはみ出るとダメなので、これならクリーナーと潤滑性分もあり安心です。
ドライブフェイスはベルトのカスが少しついているので、金ブラシで擦ってきれいにしておきます。
アプリオの時はカスがつきすぎていて、ベルトが滑ってよく失速しました。
ベルトを元に戻します。
クラッチ側にかけるのは、さっきと反対にベルトの下を奥に押しやって、ベルト上はただ引っ張るだけではまってくれます。
向きはベルトの上側の印字に注目。
左に矢印が来るようにします。
プーリーを元に戻します。
今度はプーリーの回転を止めるのに、ビットはさっきと違うところに突っ込んで。
外した時と同じ力で止めていきます。
ギヤオイル交換
ギヤオイル(=ミッションオイル)を交換します。
ボルトを2本外して、それでも全部は抜けないので、さらにバイク本体を傾けて出し切ります。
オイルを入れる前にクリーナーを吹き込んで、またバイクを傾けてクリーナーも出し切ります。
オイルは専用でもいいのですが、こちらによるとエンジンオイルで問題ないので代用します。
120mlはボトルに目盛りがあるので簡単。
入れすぎもよくない情報があるので、きちっと量って入れます。
オイルボトルはこちらが定番。
子供のころから工場に行くとこれがあったような気がします。
先端が金属なので丈夫で長く使えますね。
まとめ
ドライブベルトの交換は切れる前にしましょう。
また交換後は50~100kmの慣らし運転が必要です。
最後に必要なものを紹介します。
ドライブベルトは日本製でレビューがよく、低価格のものを選びました。
アプリオの交換の時もこちらのメーカーを使っていて問題なく使えています。
ウェイトローラーはこちら。
あまり選択肢がないのですが、大手のパーツメーカー製です。
純正と同じ8.5gの6個入。
出だしが遅くても、最高速を上げたいのなら、同じ商品リンクから9gを選んでもいいでしょう。
バイクのメンテには便利なY型ボックスレンチ。
これは整備の時には必需品です。
プーリーを外すときのボルト用です。
取りに行くのが面倒なのでボックスを今回は使いましたが、はやり柄の長いものでないとしんどいです。
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