LED電球がきえて
しばらくするとまたつくを繰り返すけど
壊れたのかな?
チカチカ点滅するわけではないのよのね
根元部分がとても熱いのも気になる
このような場合は、LED電球を熱から守る回路が働いている可能性が高いです。
この場合にはLED電球や照明の再検討が必要です。
普段照明を販売している経験から最適な解決方法を探ります。
LED電球の点滅問題を解決する
はじめに
電球がつかなくなった原因は「発熱」だったかもしれません。
LED電球は熱くならないイメージですが、実は熱には弱いのです。
使っていて、ついたり消えたりを時々繰り返していた場合には、電球の寿命ではなくサーモスタット(熱の上がりすぎを防ぐ機能)かもしれないのです。
サーモスタットとはサーマルプロテクターともいい、身近な例ではコタツにもサーモスタットが使われています。
この機能はどう動くかというと、点灯で熱くなりすぎると自動で放熱するために消灯し、熱が冷めたら、再び点灯するという動作をします。
つまり明かりがついたり消えたりするのです。
またパナソニックや日立のようにただ消えるのだけではなく、明るさを下げることで消費電力を抑えて、発熱を下げる仕組みの電球もあります。
情報の2次利用をできないメーカーがあるので具体的にはお伝え出来ないのですが、国内電球出荷数の上位のパナソニック、アイリスオーヤマ、東芝への問い合わせ確認をしたところによると、電球が熱くなった時に保護する放熱機能のあるなしは、メーカーにより全電球対応、部分対応、全くの未対応に分かれていました。
そうです、消えたらすぐに電球のソケット部分をそっと触ってみてください。
触れないくらいに熱ければ、サーモスタットが動いたのかもしれません。
そして全くつかなくなってしまったら、それはサーモスタット機能がなくて熱で壊れた可能性があります。
熱が原因であれば、LED電球や照明を交換しなくてはいけません。
それぞれ別にポイントを抑えましょう。
・熱問題のLED電球選びのポイント
・熱問題の照明選びのポイント
方法はどちらか一つでも、また両方ならより効果的です。
熱問題のLED電球選びのポイント
電球の買い替え、ただ切れただけなら同じ電球がいいのですが、今回は違います。
耐熱を考えなくてはいけません。
LED電球が熱の影響を受けている可能性がある場合には、
同じ電球を買っても同じ状況を繰り返すだけで問題解決になりません。
したがって交換すべき電球の条件として次の5つ。
1.断熱材施工器具対応
2.最新の電球
3.日本の大手メーカー製
4.暗い電球
5.基本的なLED電球選び
それでは見ていきましょう。
1.断熱材施工器具対応
電球を耐熱性能の高いものを使います。
耐熱のランクは3段階あります。
耐熱性は高い順に
・断熱材施工器具対応(高)
・密閉器具対応(中)
・記載なし(低)
断熱材施工器具対応(高)
天井に埋め込まれたダウンライトなどに使われる電球の場合です。
ここには断熱材が使われており、熱がこもりやすいので耐熱性を高めた作りでないといけません。
密閉器具対応(中)
浴室照明や外玄関の外灯などでに使われます。
電球の入る空間に水や水蒸気が入るといけないので全面が シェード(傘)で覆われて、さらにパッキンでしっかりと密閉されています。
どちらもそれほど特殊な仕様ではないのですが、安いLED電球は対応していないことが多いですね。
2.最新の電球
最新のLED電球は同じ明るさでも省エネなので、電気の使用量が少なく、発熱もより少なめです。
これは明るさに比例して使う電気は多くなり、その電気が光る目的以外の「熱」へと一部代わってしまうためです。
そしてLED電球は近年だんだん改良されて、より少ない電力で明るく光るようになってきています。
以前は1ワットあたり80ルーメン(明るさの単位)でしたが、最近の良いものは1ワットあたり130ルーメンで、60%以上も技術向上されてきています。
余談ですがこの1ワットあたりの明るさを発光効率といいます。
なので型落ちで安くなっている電球は避けるようにしましょう。
3.日本の大手メーカー製
LED電球は複雑です。
経験による技術の蓄積で品質改善されているため、海外メーカーの安物よりも、家電の歴史がある日本製に信頼がおけます。
以前の白熱電球は単純にフィラメントがただ発光していましたが、蛍光電球からさらにLED電球になり、より複雑な仕組みになってきています。
LED電球の中にはコンデンサーをはじめ、約60個近くの部品数から出来上がっているので、「小さな家電」といってもいいくらいの扱いになってきています。
パナソニックの記事で納得できます。
4.暗い電球
暗い電球は発熱が少ないです。
明るさが暗ければその分消費電力が少ない。
消費電力が少ないということは発熱が少ないということです。
暗いのは嫌いですか?
明るさを抑えることで、見えてくる部屋の美しさがあります。
5.基本的なLED電球選び
耐熱のこともですが、その前に電球としての基本的な条件も必要です。
電球を選ぶには、
電球をよく見て、口金や消費電力、色、明るさなどを理解します。
品番があればそれをネットで検索して情報を集めることもできます。
電球を店頭に持ち込んで選ぶ場合には、なるべく多くの商品を扱っているお店が望ましいです。
そして電球は可能であれば切れた電球ではなく、
まだ切れていない電球を持っていきましょう。
そうすれば電球の文字情報が分からなくても、明るさと色が比べて選べます。
電球を交換するときには2つの基本的なポイントがあります。
・必ず守らなければいけないポイント
・できれば考えた方が良いポイント
必ず守らなければいけないポイント
これは名前の通りとても重要です。
守らないと最悪の場合には火事になったりします。
いくつかありますが、特に重要なのは次の3つ。
・最大消費電力
・口金の種類
・調光するかしないか
必ず守らなければいけないポイント、それぞれの言葉の意味を、分かりやすく説明します。
これは安全のためにも必ず見てください。
できれば考えたほうが良いポイント
これは絶対ではないので、面倒であれば無視してもOKです。
よりキレイに見えるか、見えないのかの違いです。
これもいくつかありますが、3つなら。
・電球の色
・明るさ
・シリカとクリア
複数ある場合に特に色が一つだけ異なるとみっともないです、また一つだけ暗いのも気になりますよね。
いつものお部屋が明かりでワンランク上がって見えますよ。
シリカとクリアの違いも分かります。
熱問題のLED電球選びのまとめ
・耐熱性能は「断熱材施工器具対応」の表記があること
・最新の電球
・日本のメーカー製
・暗い電球
・電球としての基本的な守る条件
・できればキレイに見える条件
繰り返しますが、「電球としての基本的な守る条件」は、記事のメインではないので中ほどに来ています。
しかしながら基本なのでしっかりと理解する必要があります。
電球でおすすめは
耐熱性能の高い仕様の、断熱材施工器具対応の電球としてパナソニックの電球がおすすめ。
安いものはいくつもありますが、
宅内電気設備を多く製造をしていて、これと電球の関連テストをしている点や、
LED電球の5年保証を掲げている点が、
他のメーカーと比較して高く評価できるポイントです。
高性能はもちろんですが、電球交換の時間と労力も含めて選びたいものです。
その分の価格が高くなるのはもっともなことで、仕方がありません。
電球が悪くて電球がつかなくなった時、熱原因の解決策の一つは電球を耐熱性に優れたものに交換することでした。
次は照明を代える方法を考えてみます。
熱問題の照明選びのポイント
より放熱性能の高いものを選んで照明器具を新しく買い替えます。
ポイントは2つ。
1.電球がなるべく囲まれていないもの(こちらが大事!)
2.新しく発売されたもの
電球がなるべく囲まれていないもの
電球の排熱を考える時に素直な答えです。
以下の点を考えてシェード(傘)を選びます。
・全体が覆われているより、一部が空いている
・全体が覆われていれば、空間のより広いもの
・プラスチックより、材質は熱を伝えやすい金属
新しく発売されたもの
放熱を考えて作られた新しい照明を使います。
LED電球の発売される以前の白熱電球は耐熱性に優れていました。
優れているというよりもLED電球が登場する前に、耐熱性は話題にならなかったのです。
つまり電球が熱くなっても平気なので、照明器具は放熱を考えて作られていません。
したがってLED電球が存在しない当時、言い換えると耐熱性が考慮されていない古い設計の照明器具では、熱に弱いLED電球を使わないようにします。
余談ですが、実際に私が使っているLED電球以前の古い設計のスポットライト照明を、当時は蛍光電球(電球の形をした蛍光灯で細い蛍光灯が電球に押し込まれているもので、こちらも耐熱性が高いです)を使っていて、それからLED電球に交換しました。
時々ついては消えてを繰り返し、LED電球ですが触ると耐えきれないくらい熱くなっていました。
このときの照明器具は排熱が考慮されて設計されていなかったものです。
そしてある日仕事で対応したお客さんが、偶然にも私の使っている照明と同じ照明を使って、しかも同じようについては消える状況だったのです。
今はより排熱に優れた断熱材施工対応のLED電球に交換してこの問題をクリアしているので、同じ仕様のLED電球をお勧めしました。
本題に戻ります。
ではどうすれば、照明器具が新しいと分かるのでしょうか?
現状販売している照明の発売時期が最近かどうか知る方法はネットで、型番や商品名でいつから販売されいるのかを調べます。
Amazonであれば、販売開始の年月が画面の中ほどの左に記載があります。
しかしながらどのくらい最近がいいのかは答えはありません。
メーカーによっても、商品によってどこまで耐熱を考えて作られているか分からないからです。
一つポイント上げるのならば、最大消費電力に注目します。
絶対ではないのですが、白熱電球を想定している当時のからの商品の場合は、最大消費電力(使っていい電球の上限)ワット数が高いです。
なのでこれは避けます。
逆に最大消費電力のワット数が低いものこそ、従来の白熱電球は消費電力が多いので使えないので、LED電球が普及してから作られた照明といえます。
繰り返します。
最大消費電力のワット数が低いものは 、熱に弱いLED電球を想定しているので、電球が熱くならないように照明が作られていると考えられます。
実際に何ワットから新しいとする基準はありません。
しかし具体的な情報がないと判断できないので、ここは照明に携わる経験で現状のLED電球の消費電力と、最近の照明商品の最大消費電力から独断で以下のように判断しました。
熱問題の照明選びのまとめ
照明を買い替えるのならば、
・シェードの形は電球がなるべく覆われていないもの
これがとにかく大事です。
また照明器具を選ぶ別の視点として、
最近作られた照明器具が排熱性を考慮されてる作られているとして見分けるポイントの最大消費電力は 1灯当たり、
・E26口金は30ワット以下のもの
・E17口金は20ワット以下のもの
最後に
LED電球がついたり消えたりする原因は、サーマルプロテクターによる可能性が高いです。
そしてLED電球を耐熱性を考えて買い直す。
また必要であれば照明器具も、耐熱性を踏まえて買い直しましょう。
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