自分で交換してみたいけれど、手順や時間、道具は何がいるのかな?
こんな疑問をしっかりと答えます。
特に初めてで不安な人に、ぜひ参考にしてほしい内容です。
記事をまとめるにあたり、他を参考にまとめているので取りこぼしなく、これだけ見て進められるので安心です。
絶対に迷わない、誰でもできる、アドレスV125Sのドライブベルトの交換方法の決定版
必要な道具は?
最低限必要なものはこちらです。
それと道具ではないですが、ドライブベルトが必要です。
おすすめはこちら、グロンドマンドライブベルト
作業方法の後、最後に必要な道具を改めて紹介します。
作業時間は?
初めてなら3時間、慣れれば1.5時間
経験によるところが大きいので、見積もりは難しいですが。
電動工具を使えばもっと短縮できます。
また内部の掃除も省けば、もっと短縮。
私は新しいベルトを、タイヤ側の円盤にかける作業に時間がかかります。
実際の交換手順
ざっくりと大きな作業手順を頭に入れておくと、理解しやすいです。
それでは外カバーから外していきましょう。
まずカバーを外すのに、じゃまなキックスタートを外します。
12mmのボルトです。
キックスタートが外れたら、今度は外カバーを外します。
8mmのボルトと、3番のプラスです。
でもまだ外れません。
今回の3番のプラスは相手が樹脂なので、2番でもいいのですが、相手が金属の時に2番を使うと頭が崩れるので、必ず3番は持っておきましょう。
→3番プラスドライバー
こんなところに隠し8mmボルトが潜んでいます。
今回の交換作業で8mmボルトはここだけ長い。
残りはすべて一緒です。
余談です。
解体していると微妙に長さの違うのを使い分けていたりすることがありますが、メンテナンスのことを考えていないですね。
外れたスポンジは汚いので、水洗いしておきます。
今度は内カバーを外します。
今までと同じ8mmボルトなのですが、一つだけ奥まっているので、頭の大きいソケットだと入らないので、細いのを用意しておきましょう。
→細い8mmディープソケット
そしてここの8mmボルト6本も、先に外した4本と同じ長さです。
すばらしい。
ボルトを外すのですが、その前に、
後で締め直すときに同じところまで締めるために、目印をしておきます。
そしていよいよエンジン側のヒダヒダ円盤を外します。
17mmのボルトを反時計回りで外します。
でもこのままだと、ボルトがヒダヒダ円盤ごと回って外れないので、Y字のプーリーホルダーで回転しないように押さえて回します。
ボルトは必ずボックスのソケットか、メガネレンチを使ってください。
口がC型のスパナはダメです。
→メガネレンチ(手間に折れ曲がっているので使いやすい)
→プーリーホルダー
ボルトが固いと、緩んだ勢いで地面に指を当てて切るので、この時ばかりは軍手をします。
ちなみにこの時はとても固くて、体重をかけただけでは外れず、1kgハンマーでメガネレンチの柄をたたいて、やっと緩みました。
追記ですが、メガネレンチをハンマーでたたくのは勧められたものでないので、今は評判も良い柄の長いハンドルを使っています。
タイヤの交換の時にはもっと力がいりますし、ぜひおすすめです。
外したナットなどは、奥から外した順に並べて置きます。
こちらも外す前にマジックで印をつけておいてから、
タイヤ側の円盤も反時計回りで、外します。
こちらも17mmのボルト。
Y字のプーリーホルダーは写真のように地面につかえて。
こちらはナットの他は、ワッシャーだけなので分かりやすい。
ベルトを外します。
パッキン(クランクケースガスケット)の真ん中のつなぎがあると、ベルトが出せないのでハサミで切り取ります。
写真は外周のパッキンも本体側と、カバー側でちぎれて張付いてしまっていました。
なので交換が必要です。
→パッキン(V125S、V125Gも)
左の円盤も外すとバラっと中から出てきて分解されますが、慌てない。
外した左の円盤はこのようになっています。
6個ある円柱状の重りは平らにすり減ったり、極端に細くなっていなければそのまま使います。
正規は1個あたり19gなので、6個で114g。
人によって15g(計90g)とか17g(計102g)に替えるので、
今回は17g少し重いくらいで問題なし。
汚れを取って、
重りは左右の違いがあれば、どちらかが金属面を隠すようにカバーされているはず。
左右同じで、カバーされていなければ向きはないのですが、
あれば、写真のように向きをそろえて入れていきます。
赤がカバー面。
理屈は回転方向(表裏反転して置いているので、写真では時計回り)に対して、急に動き出すと背中に衝撃がかかるので、カバーを付けて和らげるという考えですね。
ベルトが砕け散った黒いチリをパーツクリーナーで掃除します。
→パーツクリーナー(プラスチックにも大丈夫なタイプ)
いよいよ新しいベルトの取り付けです。
ノギスで測ると、
旧は幅18.7mm
新は幅19.3mm
なので古いのが同じ幅だったとすれば、0.6mmの減り。
まだ大丈夫な気もしますが、通勤中に切れると嫌なので交換します。
ベルトは正規品は高いので、レビューも比較検討の上やっぱりこちら。
以前に2度同じメーカーのを使っていますが、問題ありません。
→ドライブベルト(アドレスV125S、アドレスV125Gも)
新しいベルトを左の円盤に入れから、右の回転軸にひっかけます。
回転方向が決まっているので、ベルトの字が写真のようにつけます。
このとき軸の周りに隙間ができるようにしておかないと、今から戻す相方の円盤が奥まで入らない。
そうなると動力が正しく伝わらないので問題です。
そのために右の円盤にベルトを軸近くまで押し込んでから、左の軸にひっかけるのですが、これが大変。
右の円盤はすり鉢状で、スプリングで狭くなっているのを、握力で押し広げてベルトを入れなくてはいけない。
これがしんどい。
なので少し頭を使って、
地面にベルトの幅より細いものを置いて、
(メガネレンチが幅狭くて、丈夫で、かつ傾斜もついているのでベスト)
両手で握って隙間を広げつつ、上からベルトごと押さえつけながら、時に左右に揺らして、隙間に入れこんでいきます。
追記ですが、その後もっといい方法がないかと探していたところ、ベルトを足で踏んで、ひっかけたプーリーを持ち上げることで食い込ませる方法を紹介している人がいました。
試してみましたが、こちらもおすすめ。
踏んだベルトの内側が汚れるので、きれいにしておくのを忘れずに。
組み戻す
後は逆の手順を追って組み戻せば問題ないのですが、気を付けるポイントを抑えておきます。
まずは左の円盤の押さえ
順番通りに戻して、最後のナットは赤いマジックの印まで回転。
右の円盤はワッシャーを挟んでナット。これも赤い線まで戻す。
※写真のナットは赤い線が見えないので、前後逆につけて写真を撮ってしまいました。
キックスタートレバーの戻りが悪かったので、グリスを入れておきます。
内カバーを戻す前に、8mmボルト3本外して、
動きそうなところにグリススプレーを吹いておきます。
→グリススプレー
内カバーを戻すときには、押さえを右に逃がしてからはめて、戻す。
内カバーを止める際には、ホースのホルダーも一緒にボルトでとめます。
最後のキックスタートレバーの角度は水平。
これで最後です。
お疲れさまでした。
必要な道具の詳細
六角のソケットは3種類
8,12,17mm
8,12はケースを外すので、それほど力はいらないのですが、17はかなり力がいります。
なので組み合わせソケットなら柄の長いものが必要。
おすすめはメガネレンチで、力のかかるロングタイプ。
しかも柄が曲がって(オフセット)近くのものに当たらず作業のしやすいものでないとつらい。
私も使っている日本の老舗メーカーTONE製
ドライブベルトを外すための円盤の空回り防止用に必要です。
これはそれなりのもので大丈夫ですが、ないと作業ができない。
最後の最近試してよかったので、こちらもぜひおすすめ。
長いのでムリに力を出す必要がないので、楽に、安全に作業ができます。
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