もうプラスチック製のハンガーは数年で壊れるので、見切りをつける。
パキッと折れるの嫌ですが、白く粉を吹いたように、ジワジワともろくなってくるのは見た目も嫌ですよね。
プラスチックのピンチはもう使いたくないっ
折れたピンチを、元気なピンチと交換して色や形が混ざったり、 本体アームが切れたり、折れたりしたのをロープでつないで使ったり。
なのでそんなプラスチックのピンチハンガーとはサヨナラして、これからはいつまでもきれいで、壊れない丈夫ステンレスハンガーにしたい。
でも、いくつか種類があるようで、どれが良いのかわからない。
どれがよいのかしら
そこで人気のニトリと、大木製作所のステンレスのピンチハンガーを、
同時に購入して数年使ったレビューを報告します!
購入前に見てもらえると後からガッカリすることありません。
使って分かった大木製作所のステンレスピンチハンガーのつくりの良さ
おすすめは大木製作所!
ニトリと大木製作所のどちらをすすめるかといえば、
大木製作所がおすすめです。
なぜかというと耐久性と、
ピンチのつかみやすさ
ニトリのピンチリングや、フックの外れは非常にストレス!
そして大木製作所の長くて、ゆがみのないピンチのつかみやすさは、毎日なのでとても大切
とにかく今すぐに欲しい方は大木製作所がおすすめです。
失敗しません!
それではなぜ大木製作所のステンレスハンガーのがいいのか、ニトリと比べながら見ていきます。
2社だけでは見えてこなかった、6社のメリットとデメリットからわかったステンレスハンガーの選ぶポイントが分かります。
ニトリと大木製作所の比較
使用レビュー比較するのはニトリと大木製作所で人気の2つ
ニトリの40ピンチ
大木製作所のDLの28ピンチ
どちらもよく似ていますね。
それでは具体的な違いを見ていきます。
ピンチのつかみやすさ
ピンチは大木製作所がつかみやすい
理由は2つ
1.大木製作所はピンチの握りが平行になっているのに対し、ニトリはハの字によじれていたり、ハの字さえズレています。
ねじれていれば当然つかみづらいですよね。
2.大木製作所はピンチの握りが長い
握りが長いとテコの原理で楽に開けます。
毎日何回もなので、固いとストレスです。
楽なのがいいわよね
耐久性は?
・ピンチ
・ステンレスのサビにくさ
・物干しフックと本体の接続
の3つを見てみます。
ピンチの耐久性
ピンチの周りの耐久性について見ていきます。
大木製作所のピンチはチェーンでつながっていて、ずれたことはあっても、外れたことはないです。
ところがニトリは違います。
ニトリはピンチをリングでつないでいます。
このリングがゆがんできて、ピンチの片側が外れ、次に両方外れてきます。
理由は洗濯物を引っ張って取ることが多いので、これが原因と思われます。
ただしレビューを見ると、ニトリに限らず多くの皆さんがピンチのリング式で問題を抱えています。
※2019年5月時点でリングが改良されていて、リングの巻き数が増えて2.5巻きで、我が家の1.5巻きより1巻き分増えています。
つまりリングのゆがみが、改善されているはず!
レビューによると、我が家以外にもゆがんだケースが見られます。
さらに他社のレビューやブログを読み込むと、これはニトリに限ったことではなく、リング式の構造的な問題でした。
そしてこれをニトリが問題として扱い、品質改善されたようです。
それならばとニトリに2.5巻きのリングのパーツ取り寄せを伺いましたが、残念ながらお断りされました。
ステンレスハンガーを購入するとき、ピンチがリング式の場合には、リングの巻き数を判断ポイントに加えましょう。
我が家では直しながら使っていますが、終わりのない修理に嫌気がさしたら、本体ごと何かに買い替えるか、もしくはステンレスのリングだけの交換にするか迷っています。
もう直しきれないよ
追記:
リングの補修が面倒になったので、「パラソルハンガー」を買いました。
アームがいくつも中心から出ている回転ハンガーです。
仕組みは全く違うけれど、使い勝手はよく、こちらもおすすめです。
ぜひ検討してみてください。
パラソルハンガーは、
くるくる回転して、よく乾くし、たくさん干せるわ
ステンレスのサビにくさ
ニトリは「ステンレス」
大木製作所は「18-8ステンレス」
この違いは何でしょう?
簡単に言うと「18-8ステンレス」の方がサビにくい
大木製作所の18-8とは、鉄に18%のクロムと8%のニッケルを含んだ合金の割合です。
18-8ステンレスは、別称SUS304といいます。
それではニトリのただの「ステンレス」の性能はどのようでしょうか?
18-8ステンレスとの比較で問い合わせたら、お返事をいただいたので転記します。
”一般的にいわれる18-8ステンレスは、原材料であるクロムとニッケルの比率で表されますが、こちらの商品はステンレス製ではございますが、当原材料の比率でいうと、18-8ステンレスではございません。
その分お求めやすくご提供できております。”
”また、加工後製品の塩水噴霧試験で二年相当の使用に対する安全を確認しており、通常の使用方法でさびにくい仕様設計にしております。
ステンレスは鉄に比べさびにくい特徴を持っていますが、使用条件や環境によってはさびが発生する事がありますのでご注意ください。”
ニトリは「18-8ステンレス」ではないということが分かりました。
しかし低価格とのバランスをとって防サビ性能を落としましたが、防サビの試験をしていることも分かりました。
ニトリを数年使っていますが、サビの気配はないので、問題なしです。
でもサビてしまったという例もあります。
海沿いにお住まいの方は18-8ステンレスの大木製作所がおすすめです。
物干しフックと本体との接続
ニトリは約4年で、物干しフックと本体との接続が壊れ、落下しました。
構造を見たときに、この程度で大丈夫なのかと思っていましたが、やはりダメでした。
なので落ちたときは、驚きではなく、「ああやっぱり」といった感じです。
ステレンスハンガーは
長く使えるはずなのにねえ
なぜ壊れたのか、拡大してみてみましょう。
上の写真の通り、本体のフック軸は徐々に広がる形になっています。
これはドリルの刃と同じ形です。
2つの接点が刃のようになって、硬いステンレスが少しずつ削られて穴が広がり、抜け落ちました。
軸をプレスすることで、端を押し広げた簡単な抜け止め加工です。
これは構造上の問題です。
ブログを探すと、同じ構造でニトリ同様に外れるケースを、メーカー関係なく見ることができます。
ニトリはリングの巻き数の改良がされたのですが、
残念ながらこの部分はまだ改良されていません。
なお、本体のフック軸受けプレートと、フック軸の間にリング状の平ワッシャーが入っていましたが、落下時に紛失しました。
補修して使用される場合は、こちらの記事が参考になります。
対しての大木製作所を見てみましょう。
軸にL字の金物を溶接し、接点は面です。
このことでしっかりとした荷受けができ、溶接が切れるまで落下の可能性はありません。
大木製作所のは安心ですね。
ピンチのつかむ強さの比較
比べるとニトリは固いです。
弱いといってもこれが必ずしもデメリットではありません。
強ければその分、ピンチを開く力が必要で、その分疲れます。
ニトリはほど良い強さで、タオルなどを引っ張ると外れる程度です。
引っ張って外せるのは非常に楽です。
なので大人のジーパンをピンチ2つでは、支えきれません。
そうではありますが、これはピンチを多く挟めばいいだけなので、気にする点ではありません。
ジーパンはベルト通しの上からピンチを挟むと落ちづらいですよ。
他の方のレビューを拝見してまとめると、強さに対して問題としている方は多くなく、どちらも通常使用できます。
折りたたみの絡みにくさの比較
10回折りたたんで、左右に寝かし、ひっくり返し、立てたりしてから開いての絡み具合を試してみました。
ニトリはからみません。
ただリングがゆがんで隙間が開いてきたり、リングからピンチが片方外れたまますると、直ぐにからみます。
大木製作所は1回からみました。
レビューによると気にする人がいるので試しましたが、
折りたたんで使うことがないので、我が家では気にしないポイントです。
それよりも折りたたむ方向が違うのです。
折り紙のように言うと、
ニトリは山折り
大木製作所は谷折り
ここで問題は、谷折りの大木製作所です。
フックを物干しにかけたままでは折りたためません。
もっというと両手で左右の端を持ち上げるので、物干しにかかったフックを外す手が残っていないのです。
しかし移動するときは広げたままなので、折りたたむ必要は感じません。
通常はフックの重心付近を片手で下から持ち上げて、フックを立てつつ移動します。
洗濯物が床をすってしまいそうなら、まず方手で洗濯物の下をまくります。
この場合は両手がふさがるので、必要であれば、前もって掃き出し窓や、扉を開けておく必要があります。
またベランダの手すりを超えて、物干しに掛けるときもありますが、この時も折り畳まず、まくって持っていけます。
これは生活のスタイルによりますが、
我が家では折りたたむ機会がほとんどありません。
どのように洗濯を干しているかというと、
まず室内に渡してある物干し竿に、ステンレスハンガーを掛けて洗濯物を干す。
次に室内の物干し竿から、ベランダの物干し竿へ洗濯物が掛った状態のステンレスハンガーを移動する。
時にはベランダから外にせり出している、一段下がった物干しに移動する。
なので直接べランダで干しません。
また干して空になったハンガーは、室内の物干しにそのまま掛けておくので、折りたたむ機会がほとんどありません。
洗濯物を干したまま折りたたんで移動したい場合は、
ニトリが楽です。
この後の「持ち運びのしやすさの比較」で説明します。
ベランダをキレイに見せたいので、空の本体を折りたたんでつるしたい場合も、山折りのできるニトリです。
しかし決してピンチを引っ張って洗濯物を外してはいけません。
先に紹介した通り、リングがゆがんで、すぐからむようになるからです。
追記:
改良された大木製作所の「やさしいステンレスハンガー」は、山折りになりました。
持ち運びのしやすさの比較
洗濯物を掛けた状態で運びやすいか?
運びやすいのはニトリ
我が家では室内の物干しから、室外の物干しへ移動します。
1.室内で物干し竿からフックを外して、
2.できればそのままフックを立てた状態で移動し、
3.ベランダで再び物干しに引掛ける。
乾いて取り込むときは、逆の手順です。
物干し竿の高さで外し、洗濯物が床をすらないように、高さを保ちつつ移動します。
そのため上の写真のように洗濯物の間をぬって本体の下から手を入れて、重心のフックの下を持ち上げて、物干し竿からフックを外して、そのまま移動になります。
ここで使いやすさの差が出ます。
まずはニトリはフックの下面が平らで、大木製作所はフックの下にフックの軸が出ているので、どちらかというとニトリが扱いやすいです。
それよりも重要なのは、重心にニトリは大きく開口があるので、手を入れやすく、フック下に手がそのまま入り使いやすいです。
一方の大木製作所は重心の開口が狭く、本体の下から手が入りません。仕方なくその近くから手を入れるか、外側から持つことになります。
外側から持つのは真下から持ち上げるよりも、斜めになるので力がいります。
したがって大木製作所のは、重心の周りから手を入れて、なるべく楽に持つようにしています。
重い時は片手で洗濯物をまくりつつ、もう一方の手で外側からフックを持って移動します。
追記:
改良された大木製作所の「やさしいステンレスハンガー」は、持ち手がフック下に付き、手を入れる開口も広くなり、とても運びやすくなりました。
次に高さを考えてみます。
高さの比較
ニトリが良いです。
大木製作所のほうが物干し竿からの高さが低い(高さの距離がある)ので、我が家では大判のバスタオルをつると、ベランダの床にすってしまいます。
なのでバスタオルはニトリを使っています。
これはベランダの物干しの高さが調整できるかもしれません。
また高くすると今度は手が届かないかもしません。
もちろんバスタオルの長さにもよっても違ってきます。
気になる方は購入前に、バスタオルが床をすらないか、するなら高さが調整できるかを検討してみましょう。
1.使っているバスタオルは床をすらない高さにして、
2.ステンレスハンガーの洗濯物をつかんだピンチから、物干し竿までの高さ(ニトリは30cm、大木製作所は37cm)が分かります。
3.この希望の物干し竿高さに調整できるのかどうか。
次に特徴が差のあるフックの違いを見ていきましょう。
物干し竿へのフックの比較
大木製作所は滑り止めのゴムがついていて、ニトリは強風での外れ止めのストッパーがついています。
ステンレスは滑りやすいので、風が強いとハンガー本体が他のハンガーにくっついて、回転しなくなり、乾きが悪くなります。
家に帰って乾いていないとガッカリ
なのでゴムはあった方がより良いです。
大きいピンチで滑り止めもできるので必須ではないですが。
大木製作所の滑り止めゴムですが、2年ほどで物干しに当たるところが切れてしまいました。
たまに風でズレます。
ニトリのフックの外れ止めのストッパーは、外れたことがないので全く使っていません。
むしろデメリットとして、本体の回転を妨げるストッパーになってしまいます。
現在では曲がってしまっていて、物干し竿へのストッパーが掛からなくなり、本来の役目を果たせていません。
結束バンドでストッパーとフック軸を固定することで、ストッパーに邪魔されることなく、本体が回転するのでおすすめです。
その後大井製作所のフックのゴムは取り寄せて直しました。
記録を別記事に残します。
価格の安さの比較
どっちが安いか気になりませんか?
例えばピンチ数と価格の関係で考えてみます。
ニトリと大木製作所それぞれに、すべてのサイズの価格合計とピンチ数合計を出して、ピンチ数当たりの単価を出してみます。
ニトリ 37円
大木製作所 159円
比べると圧倒的にニトリのほうが安いです。
しかし今までプラスチックのハンガーを買い直して繰り返し使ってきたのと、値段の高いと承知でステンレスハンガーを買う覚悟ができているはずなので、価格差はそれほど気にしないようにします。
大木製作所のホームページを確認すると、ロボットやオートメーションを避けて、日本で職人さんがこだわりをもって作り上げているとのことです。
そうするとお値段はやっぱりそれなりに高くなりますよね。
またニトリは安くても落下しますし。
高くても落ちないほうがいいわよね。
ニトリと大木製作所の使分け
使ってきているうちに、自然と以下のように使い分けるようになってきました。
ニトリ
後述する高さの違いよりバスタオルなど丈のあるもの
本体の長方形の短辺に、ピンチ数が多いので、靴下など細かいもの
大木製作所
ピンチのつかむ力が強いので、スカートなどより重いもの
商品ラインアップの比較
最後にニトリと大木製作所の商品ラインアップを見てみます。
ニトリ
品名 | プラタ | プラタ | プラタ |
ピンチ数 | 24 | 40 | 52 |
税込み価格※1 | ¥999 | ¥1,490 | ¥1,791 |
大木製作所※2
品名 | Small | Medium | Large | DL※3 | LL |
ピンチ数 | 14 | 20 | 20 | 28 | 28 |
税込み価格 | ¥2,372 | ¥2,835 | ¥3,945 | ¥4,030 | ¥4,285 |
※1.ニトリの表示価格は税抜きなので、税込み価格に直してあります。
※2.大木製作所の商品展開は、ニトリとの比較から大きくずれるものは省いてあります。
※3.DLとLLの違いはピンチの配置の違いで、DLは外周と内側にピンチがあり、LLは外周のみにあります。
商品展開は、
ニトリは3種類、
大木製作所は5種類なので、種類が多い分だけ幅広い人に受けれ入れらる可能性がありますね。
追記:なんと大木製作所のステンレスハンガーに新しいタイプが発売されていました!
既存のモデルとの違いを調べます。
まとめ
ニトリと大木製作所の違いを見てきました。
いくつかの項目は使う人の環境によって、重要さや、良し悪しが変わってきます。
ただどちらをすすめるかといえば、大木製作所をお勧めします。
理由として繰り返しますが、耐久性と、ピンチのつかみやすさです。
これはどの人によっても、共通の事項です。
耐久性はプラスチックのハンガーからの比較理由の、一番のメリットなるところです。
そしてピンチのつかみやすさは、毎日の作業の使いやすさになります。
言い換えればストレスになります。
ぜひご自身で他の人のレビューを確認してから、自信をもって購入を決めてください。
今までのプラスチックの折れるガッカリ感と、その後の壊れて、次のピンチハンガーを探す手間から解放されます。
壊れない大木製作所のピンチハンガーを使うことで、もうピンチハンガーのことは今後考えなくてすむようになります。
ひとつでもこの先の考え事がなくなるのは、小さくても幸せなことですよね。
買って失敗しないわね
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