エンジンかかりにくい
プラグの交換で直るかも、しかも簡単
冬のエンジンがかかりにくいなど、プラグの交換で直ることがあります。
バイク屋に持っていくよりは自分で交換がとってもお得です。
道具を買っても1回で元が取れますよ。
プラグ交換でエンジンの不調を直す
道具と作業時間
■使用する道具
必要最低限これだけあれば大丈夫。
他はドライバーくらいです。
■作業時間
初めてでも1時間もあれば終わります。
道具も時間もそれほどかかりませんね。
それでは実際の作業に入っていきましょう。
作業
作業のステップは4つ
1.カバーを外す
2.プラグを取る
3.プラグを入れる
4.元に戻す
カンタンそうですね。
1.カバーを外す
シートの下前を外します。
下はねじ2つ。
上はプッシュリベット。
プッシュリベットは再利用可能なリベットで、真ん中を先の細いマイナスドライバーで押し込むと、ロックが外れて
横からマイナスドライバーで浮かせれば、後は指でつまんで取れます。
カバーが外れました。
カバーは上からが外しやすい。
次はサービスホールという、プラグを抜き差しするために作られた穴のフタを開けます。
サービスホールの爪を左手の人差し指で手前にひっかけるようにすると、ぽろっと取れます。
裏から見ます。
表から見て右に爪(上の写真だと左上)があるので、中から押して爪を外してやればOK。
準備ができたので、いよいよプラグを抜いていきます。
2.プラグを取る
プラグに刺さっているプラグキャップを取ります。
固くなっていることが多いので、下からも手を入れて、両手ですると取りやすい。
コードは引っ張らず、なるべく根元を持って取るようにします。
左右に振るようにして手前に引きます。
キャップの下へとコードが出ているので、もしコードを引っ張たら、えらく悪さをしそうです。
外れたら、サービスホールからのぞいてみましょう。
確かにプラグの突端が見えます。
ですが気を付けたいのはプラグの中心の延長線上に、サービスホールが開いていないこと。
いくらかずれているので、首振りソケットで対応します。
プラグ専用のプラグレンチ、16mm
2段階で首を振る優れもの。
中をのぞくとゴムと磁力でプラグを押さえて、落ちないようになっています。
どうにも固くてはずれない。
そんな時は別の手段。
プラグ用のソケット16mm+首振り+延長+ハンドルで挑みます。
ハンドルの柄が長いと外れるものですね。
3.プラグを入れる
プラグを抜くのは簡単ですが、入れるのは大変です。
何が大変かというと、狭くて手が入りにくく、サービスホールの穴が芯からずれているため。
ボルトとナットは芯がズレて噛んでしまうと、大変なことになってしまいます。
経験した方なら分かりますが、楽をしようと電動ドライバーで初めから締めた時に、芯がずれていてネジ山と間違って噛んでしまうと、電動ドライバーは感触が分かりづらいので、そのまま限界まで締め続けてネジ山が壊れて止まります。
こうなったらもう悲劇。回復は至難の業。
他のナットやボルトで矯正したり、タップとダイスを使ってネジ山を切り直しするようになります。
そうならないように、何回転かは正しくネジ山が噛み合ったのを確認した後に、もし使うのなら電動ドライバーで締めていくのが正解。
さらに今回は芯がずれているので、首振りでしかできないのでなおさらです。
そこで先人はガスホースや、水道ホースを使ってする方法を編み出しました。
ただホースは手元になかったのでわざわざ買うのも、ということで段ボールを丸めて代用。
縦目に丸めてテープで固定。
プラグは段ボールが潰れて入っていくので、その分細めで大丈夫。
きついくらいがよいですね。
手元近くは潰して曲がるようにしてやります。
長さはサービスホールからではなく、その向こう側に手を入れて回す長さにします。
入った感触を得たら、今度はソケットだけで手で回して、正しくネジ山が噛んでいることを確認しつつ、指で回るところまで回していく。
その後は外した時のように、サービスホールからレンチで締めていけばOK。
お疲れさまです。
ここまで行けば、後は戻すだけ。
4.元に戻す
プラグキャップをはめる前に、コンタクトスプレーを吹いておきます。
酸化による電気系統の接触が悪くなるのを防ぎます。
間違ってもプラグのスパーク部分には吹かないでくださいね。
プッシュリベットを戻すときは、ピンを飛び出させた状態で、ツバまで入れ込んで、ピンを押し込む。
指の腹で押し込んだだけだとダメで、最後は爪先で押し込む。
1mmくらいわずかにピンがツバより沈んでカチッと鳴って、ロックがかかります。
使用した道具
大手バイクのパーツメーカー製。
固く締まっていなければこちらで事足ります。
もちろん磁石とゴムでプラグが落ちないようになっています。
私の持っているKTCのものと外見が変わったようです。
説明によればロングソケットと見分けるため。
日本の老舗の工具メーカーというブランドの安心感もさることながら、マグネットがついているので落ちないですし、プラグ、差し込みともにしっかりとホールドする安定感があります。
柄側の四角の差し込みはより一般的な9.5mm。
これより小さいと6.3mm、大きいと12.7mmなので注意。
プッシュリベットの中央部を押し込むのと、押し込んだ後に周りのツバを浮かせるのに使用。
先が薄いので隙間に差し込んで、かつ平らなので対象を傷つけにくい。
基本的なところですが、ドライバーの先は必要。
バイクは+2番もそうですが、+3番も多く使うので、両方がついたタイプがあると便利。
使ったことがなければ、早く知っておけばよかったと思える商品。
これを備えて置けば、捨てるしかなかったものが直ります。
何より救われたレビューの多さに驚くばかり。
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