最近のトイレは汚れがつきにくく掃除も楽らしい。
それに流す水の量も少なく経済的のようだし。
そうだとしてもやっぱり交換にはお金がかかるし。
交換するなら少しでもお金をかけたくない。
そんな悩みを解決します。
2015年当時子供が2人生まれて、水道代が気にかかり、1階と2階で2台の古いトイを交換すべきか悩み、そしてTOTOとリクシルを1台ずつ交換にいたる実体験をもに考え方をまとめていきます。
節約の基本は固定費ですね。(水道代なので正確には変動しますが。)
古いトイレを交換して水道代の節約とお手入れを楽にする
コツ1.知識を付ける

いきなり工務店や、販売店に見積もりを取るのではなく、パンフレットや、ネットで調べて知識を増やします。
一度見積もりを取ると、その後どうしたいのか、販売店なり業者から連絡が来るようになるので、落ち着いて検討できません。
安く、かつ安いけれど納得できる性能のにしたいのであれば、人に説明できる程度まで、周辺知識や言葉を理解して、希望を固めてから見積もりを取るようにしましょう。
安い見積もりは、理由があっての安さなので、それが理解できないうちは危険です。
まずは基本的なところから理解していきます。
■トイレのタイプは2つ

A.組合せトイレ(今回のおすすめはこちら)
便器と便座とタンクの3構成からできている
形はいままでのトイレと大きく変わりません。
セットで売っていはいますが、別々の商品なのです。
B.タンクレストイレ
ショールームで使われているのようなおしゃれなトイレで、壁に手洗い付きの水のたまるタンクがついていない形のもので、ウォシュレット一体型
組合せとトイレと比べて格段に値段が上がります。
■ トイレのメーカーとアピールポイント
名称、お手入れ性能や、水の量など、現状のモデルの状況を確認します。
お安いのは、よく見るとお手入れ性能の劣る旧モデルだったりします。
■ 構造のこと
床排水、壁排水。床排水の場合は壁からの排水芯。
初めての言葉ですが、理解すればそれほど難しいことではないことが分かります

床排水の場合、壁からの便器を固定している大きいほうのボルトキャップまでの距離を測り、それにより使える便器が決まってきます。
コツ2.余計なものを省いて標準にする
汚れにくさと節水性能が、グレードによって変化しない
高級で形の良いタンクレスは、やはり汚れにくく、節水性のが高いのもの思いがちです。
しかしTOTOの汚れにくさの性能のセフィオンテクトと、リクシルのそれのアクアセラミック、汚れにくさ性能は、トイレ商品展開のグレードによる陶器の表面性能の違いはないので、主力商品の標準性能のモデルを選びます。
もちろん節水性もです。
ただしリクシルの最新の主力アメージュZシリーズは、アクアセラミックが選択制になってしまったので、キチンと確認してから購入しましょう。
パナソニックに関してはグレードの低い、標準タイプのほうがかえって節水性能が高いです。
また汚れにくさにで、水流「パワフル水流」と激落ちバブルのありなしの2つの関係についてメーカーに問い合わせたところ、標準タイプの「3Dツイスター水流」と、上位モデルの「スパイラル水流」( メーカーによると「劇落ちバブル」があっての水流とのことです。 )の洗浄効果の違いは分からないとのことです。
メーカーによる違い関係なく注意点は、標準モデルでも旧モデルの場合は汚れにくさ性能や、節水性が劣る場合があるので、必ず現在販売中でパンフレットに乗っている現行モデルを選ぶようにします。
ネットなり旧モデルを安さで選ぶ場合は、必ず新モデルとの差を理解したうえで決めるようにしましょう。
おすすめの組合せ取れにすれば、始めは便座もただのフタにして、必要であれば便座をウォシュレットや、汚れにくさのグレードアップすればお安くできます。
本当に欲しい機能を洗い出す
2つの重要な要素の汚れにくさと、節水性能はグレードによる違いがないのが分かったので、必要なものを加えていきます。
・タンク別(組合せトイレ)かタンクレス(ウォシュレット一体型)か
ここは値段が大きく変わる分かれ目です。
タンク別とは、タンクレスでない、従来のタンク別です。
ウォシュレットはつけず、ただの便座にします。
便座と便器は組合せなので、後から自分でウォシュレット座面に交換できます。
・ 寒さ対策
我が家では1階のトイレは、日が差し込みにくく冬が寒いので、ホット便座(ウォシュレットではない)にします。
2階は何もないノーマルな便座にして、冬の寒さは便座に貼る洗えるフェルトで対応しています。
・タンクの手洗いの有り無し
手洗いなしを選ぶと少しお値段が下がります。
通常は壁面手洗いの場合に、タンクの手洗いなしを選びますが、洗面が近くなら壁面手洗いなくとも、タンクの手洗いなしを選ぶとお値段の他に、手洗いの掃除の手間が省けます。
・音消し
使用中の音楽は、別途につけることで解決します。
トイレがリビングダイニングが近いのなら、ぜひつけてください。
必要です。
これを付けることで、ちょっと悲しい気分にならずにすみます。
・その他の機能
フタの自動開閉なんていりませんよね。
コツ3.「せっかくだから」の付帯工事をしない

床のクッションフロアは張り替えない。
可能性の高い付帯工事はこれです。
しかし最近のトイレは床の接地面が大きくなっています。
工事前に、古いトイレの接地面が、新しいトイレで隠れないか、事前調査してもらいましょう。
特にTOTOは新旧の床の平面図を持っているので、計算しなくてもそれだけで簡単に分かります。
今使っている便器と、今度使う便器の型番が決まったら、自分でTOTOのお客様センターに問い合わせて、図面をFAXしてもらいます。
一番汚れるのは便器と床の隅の部分です。

交換の時に、外した便器の輪郭付近を掃除してから、新しいのを乗せてもらうように事前に伝えておいて、営業との連絡がきちんとされていないと困るので、作業当日も職人さんに念押ししておきます。
もしくは当日自分で納得いくように、掃除する約束をしておきましょう。
コツ4.全体よりもトイレの便器とタンクだけ先行する
全部のリフォーム費用をためる前に、先行して節水便器にすれば、その分お金が速くたまりますし、お手入れがほとんどいらなくなるので、掃除の時間も節約できます。
投資の考え方です。
後で詳しく計算しますが、メーカーの計算では年間約1,400円の節約。
我が家での計算は年間2,3000円の節約だったので、金融機関に預けなくても早く交換するだけで確実にお金が増えていきます。
もちろん付随作業のリフォームを今するのならそれが安いのですが、まとまったお金をためてから
後でと考えているのなら今すぐがお得です。
加えて掃除の手間が格段に少なくなるので、家事労働も減らせるし、汚くなりづらいので精神面でも気が楽です。
コツ5.DIYで交換する

作業内容を調べてみる
何をするのかわからなければ、できる、できないの判断はつきません。
解説の動画や、ウェブサイトが公式、個人のものなど多数あります。
DIY経験や興味があれば、それほど難しい作業ではないので、まずは動画を見てましょう。
切ったりするのは、排水の塩ビ管くらいで、これも失敗したらこれだけ別売があります。
道具もそれほど特殊なものは、必要ではありません。
便器の配置は原寸の型紙が、TOTOとリクシルともに付属するので、寸法の計算間違いが防げます。
どうしても途中でうまくいかないのならば、そこで水道業者を呼びましょう。
ダメらなら逃げ道はあります。
さらに保険をかけるのであれば、地元の水道屋さんにDIY作業でトイレ交換をする予定であること、うまくいかなかった場合に願いできるかを事前に話をしてみて、好意的な反応をする業者を見つけておくとよいでしょう。
さらに前もって作業日を話せるくらいに、人と人のとの関係を作っておけば、DIYでうまくいかずにお願いするようになっても、対応までの時間と費用で良い結果が得られるはずです。
DIYでするメリットとデメリット
・メリット
人件費がまるまる節約できます。
ここが主たる目的です。
さらに大きなメリットとして、 経験を積んでおけば水回りで何かあった時に、業者を呼ばずに自己解決できます。
水漏れは緊急対応として、まず間違えなく通常料金より高くなります。
経験済みです。
・デメリット
交換後の古い便器の始末も考えなくてはいけません。
交換後のトイレの廃棄方法を自治体に確認しましょう。
我が家の市町村では、自己持ち込みで、無料でした。
一度にせずに、何度かに分ける
初めてのことを一度にするのハードルが高いですが、そうではなく、段階を区切って、ひとつづつ試しながら進めればいいのです。
外しては復旧して、それを日を改めて、少しずつやり方を学んでいけば、自信もつきますし、うまくいかないところがあったら、復旧してから調べて今度うまくいくようにすればいいのです。
重要なポイントは外す前に写真を必ず取ることです。
順に試していきましょう。
例えば家の止水栓を止めてみる。
家の外の水栓があれば、外して、またつけてみる。
トイレの止水栓を止めてみる。
トイレの止水栓から先を外してみる。
便器から、タンクを外してみる。
便器から、便座を外してみる。
便器を床から外すのは、本番にしましょう。
なぜかというとパッキンのゴム状のものが、劣化していると、元に戻しても割れたり、割けたりして元に戻らないからです。
自宅にトイレが2か所ついているのならば、途中で終わってしまっても心配はありません。
トイレのタンク手前ところで止水していれば、家の水道は問題なく使えます。
それにどうしてもうまくいかずに、水道屋にお願いすることになっても、トイレが1つ使えれば問題ありません。
実際の最低限リフォームにいくらかかるのか?

最安トイレリフォームは4万
条件は以下の通りです。
・DIY取付で施工費なし
・床などの付帯工事なし
・型番を決めてからネットで最安値を探して購入
内容はTOTOとリクシルの汚れのつきにくい最新陶器性能モデル
タンク別の組合せトイレ
ウォシュレットなしの普通便座
工事を依頼する
トイレの交換だけで、業者に依頼すると工賃で約4万かかります。
床などの付帯工事があればその分増えていきます。
商品のグレードを上げる
タンクレスにする
便座は自動的にウォシュレットになります。
これで約15-20万近くはね上がります。
便座のグレードを上げる
・普通便座はネットでTOTO製で
約3,000円です。
・座って冬に温かいだけで、ウォシュレットでないタイプのウォームレット
約8,000円です。
ウォシュレットにすると
2-8万円。
タンクに手洗い付けるのはそれほど変わりません。
付帯工事をつける
ここから先は制限がありません。
今回の記事の趣旨と離れるので簡単にいきます。
床を張り替えるのは、フリーリングにするのか、クッションフロアがいいのか
壁紙(クロス)を張り替えるのか
壁に手洗いを付けるのか
トイレの扉を交換するのか
節水トイレにすると、いくら水道代が安くなるのか?

本当のところ、節水でいくら得になるのかを検証します
TOTOのパンフレットによると以下の記述があります。
年数/築年 | 型番例 | 水量 | 節水効果 | 節水による | |
最新トイレ | 2009-2019 | 4.8L | |||
従来トイレ | 2006-2011 築8-12年 | CS260B | 6L | 最新にすると26%節水 | ¥2,100 |
従来トイレ | 1999-2004 築14-19年 | CS90B | 8L | 最新にすると40%節水 | ¥4,100 |
従来トイレ | 1994-2002 築16-24年 | CS780B | 10L | 最新にすると54%節水 | ¥7,200 |
従来トイレ | 1987-2001 築165-31年 | C720R | 13L | 最新にすると70%節水 | ¥14,100 |
上記の表によると我が家は一番下の、最も水を使う旧タイプのようです。
TOTOによれば、年間の節水による節約金額は、14,100円とのことですが、本当でしょうか。
メーカーは多少誇張しているはずなので、自己計算をします。
いまの使う水の量が分かれば、そこから新しいトイレが節水する1年あたりの水量の差が分かります。
さらにその水量の差の金額を出して、購入した場合に何年で元が取れるか分かります。
我が家では交換前の古いトイレの型番から、流れる水の量は13L(リッター)でした。
これは大小の区別なく、1回レバーを引くと13L流れます。
1回に使う水の量は分かったので、それでは次にどのくらいの頻度でトイレを使うのでしょうか。
本当はTOTOとリクシルで使用する水量が違うのですが、誤差程度としてTOTOの数字で計算して、TOTOの試算と比較ことにします。
新しいトイレは大小で水量が使い分けられるので、それぞれに頻度を振り返って、家族4人分で新旧トイレの水の使用量の差分(節水量)を計算していきます。
大8.2L(13L旧トイレ-4.8L新トイレ=8.2Lが節水)x1日4人で4回として
=32.8Lが一日あたりの大の節水 …A
小9.6L(旧トイレは大小の水量の区別がなかったので、13L旧トイレ-3.6L新トイレ=9.4Lが節水)x1日4人で24回として(土日と平日のトイレ生活差があるので、この時点で平均して考えておく。)
=230.4Lが一日あたりの小の節水 …B
一日あたり大小合計(上記のA+B)して4人分で263.2Lの節水
263.2Lx 365日
=96,068Lの年間節水 …C
水道料金表から1L当たりの料金が出るので、そこから年間節水の96,068L分の料金を計算、それが年間の節水料金
我が家の市町村では2カ月ごとの上下水道料金が、ある月で40m3で9,474円だったので、
9,474円÷40m3=1m3あたり236.85円
単位を水道料金のm3(立法メートル)から、日常のL(リッター)に変換します。
1m3=1000Lなので、236.85円÷1000L
=水1Lあたり0.23685円で購入している! …D
余談ですが、上水道の価格が分かると、ペットボトルの水がいかに高いことが分かります。
通常2Lの6本入りで12Lのケース単位で買いますが、1ケース安く買って450円としたら
450円÷12L=37.5円/1Lあたり
上水道(正確には下水料金を含んでいます)と比べて見ましょう。
ペットボトル37.5円÷上水道 0.23685円
=158倍
驚くことに158倍の料金設定です。
それたので話を戻します。
1Lあたり0.23685円(上記のD)x96,068L(上記のC)の年間節水は
=22,754円が1年間で節約 …E
22,754円が交換した時の節水で、節約できる金額です。
参考までにTOTOの年間節水金額は14,100円なので、我が家の試算より控えめ。
数字を盛っていはいなかったですね。
良心的です。
15万円のリフォームをする場合には、便器先行して節水すれば、先の例だと年間2.2万円安くなるので、例えば5年後には11万円たまっているので、リフォーム費用は残り4万円になります。
低金利を考えると、先に便器の交換のメリットが見えてきます。
リフォームした費用は、いつもとが取れるのか?
単純に費用を計算してみましょう。
我が家では当時のTOTOとリクシルともネットで最安値を探して、平均すると4.5万円程度だったので、
トイレ2台分の両方合わせて9万円÷22,754円(上記Eの年間節約費用)= 3.95年
なので、約4年で元が取れる計算です。
例えば1台交換を業者にお願いした場合は、4.5万円(商品代)+4万円(工事費)= 8.5万円
8.5万円÷ 22,754円(上記Eの年間節約費用)= 3.73年
古いトイレだった場合には約4年で元が取れます。
この低金利の世の中、銀行に預けてもお金は増えませんが、トイレを交換すれば、使うたびに確実に元本保証?でお金が浮くのはうれしい限りです。
まとめ

トイレの交換はしてみて分かりました。
節水で家計にやさしい
汚にくさが心にやさしい
掃除のしやすさが体にやさしい
確かに初期投資は、ほとんどの人が工事を依頼するでしょうから、それなりにかかります。
しかしモデルルームのような高級トイレに交換するのではなく、標準のタイプでも十分に、節水とお手入れが楽になることが分かりました。
自分で交換するのが一番安上がりなのですが、ちょっとハードルが高いですよね。
見積もりの金額によっては業者にお願いするのもいいでしょう。
でもいくつも連絡するのは面倒なので、まとめて見積もれるサイトを使うと便利ですよ。
数ある比較見積もりサイトの中でも、紹介業者の基準が厳しく絞られているので、安心して任せられます。
そして…
トイレ交換がついに終わって2年後、TOTOとリクシルの違いが分かって、リクシルをお勧めする理由キチンと説明できるようになりました。

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