物を作る時、直すときにうまくできずにイライラすることってありますよね。
せっかくの前向きの気持ちが、ガッカリ。
それは道具とやり方で乗り越えられることがあります。
そして道具はホームセンターに行くと、何に使うのか、使うと便利なのかどうかわからないモノっていっぱいありますよね。
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道具はいっぱいあって選ぶのが難しい
また便利そうと思って買っても全く使わなくて、せっかく買ったのにもったいないものとか。
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あるある!
道具は必要な時にその都度そろえていけばいいと思うのですが、一方で知らないとうまくできなくて、作業をあきらめてしまうこともあるので次のようにしました。
紹介のポイント2つ
・知られていて必要だけれど、道具の善し悪しの差があるもの
・知られていなさそうなもので、便利なもの
逆に知られて必要だけれど、道具の善し悪しがあまりなく、説明が要らないものは省きました。
なのでひととおり目を通していただければ、きっと参考になる道具紹介です。
実際に使ってきた経験を踏まえての解説なので満足していただけるはずです。
10年に渡る家具内装職人の知識と経験から、どんな道具で何が解決できるかをお伝えします。
道具はいくつも買ってきましたが、使いにくい道具は淘汰された結果、道具箱に入って常備されている中からの紹介です。
物を作る時、直すときにいままでできなかったことができるようになりますよ。
おすすめDIY道具その1 【動かす】道具編
金づち
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トンカチとかハンマーなど言い方は様々ですが、私たちは「玄能」と呼んでいました。
どんな時に使うのか
釘を打つイメージが強いですが、現代の作業で釘打ちは稀です。
モノの移動、はめ込み、鉋やノミを使う時に。
実際の使い方は振っておろせばいいだけな気がしますが、それでは跳ねて力が逃げてしまうのです。
なので
金づちの正しい使い方は、
振ってモノに当たったら、押し込むように止める!
これは木工所に入ってすぐに直されたのを覚えています。
たたきつけた反動で、ポンとはね返ってしまうのはダメです。
選び方
金づちはいくつかの重さ別に用意するのが正解。
重さは300g前後が定番です。
ノミや組み立てには「大げん」と言って400~500gは欲しいところ。
組み立てなどには直接叩いても傷がつかないゴムハンマーも一つあると便利。
そしてキロハンマー
重い造作物の位置を微調整するときに使います。
その時には木片を間に置いて(打ち当てといいます)打つ相手に傷がつかないようにします。
大は小を兼ねるといいますが、金づちは兼ねません。
重さが足りない作業を小さい金づちですると、
力不足のため大振りする必要があり、そうすると狙いがぶれて外れて、手などにぶつけてケガのものになり危険です。
もちろん逆もしかりで、重いものでは細かい作業ができません。
柄はゴム付きが、滑らず、衝撃の吸収もありおすすめです。
頭を振り下ろすスペースがない時には頭の側面で叩きたいときもあるので、側面が平らに近いもののほうがより便利でしょう。
私も一つ持っているゴム柄で疲れにくくて、側面も叩きやすい八角頭、さらにグラスファイバー製の強度があるのでおすすめです。
重さは選べます。
こちらは私も使っている3P(3ポンド=1.5kg)キロハンマー
使ったことがないとしり込みしそうな重さですが、必要な時に安全に楽に仕事ができます。
ゴムハンマーは直接叩いても傷がつかず、組み立て作業が楽にできますね。
白ゴムなら叩いて色移りせず安心です。
これにまつわるエピソード
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職業訓練校時代に教え込まれた、理想の「玄翁」をずっと使っています。
どうするのかというと、玄能は金属の頭と、握る柄の白樫の木を別に買って合わせます。
合わせた形の「T」形は直角ではなく、ノミをたたきやすいように少し斜めにします。
「T」ではなく「T」ですね。
「T」の向かって左側に、玄能の平らな側に向けて柄を組み合わせ、こちら側でノミを叩きます。
頭の抜け止めは、くさび(押し広げる三角金物、▶の形)を上から打ち込まず頭を柄に組みあわせ(すげるといいます)のが粋とされています。
また柄の断面は下に向けて徐々に三角に削り出すのが握りやすい理想なのだとか。
これらを忠実に守り組み合わせた私の玄能。
ずっと道具箱にいれて使い続けている品です。
重さが自分にはちょうど良く、頭も部分別に磨いてあり、銘も彫り込んであるのでサマになります。
![百匁(375g)と正行(作者)の銘](https://4-share.net/wp-content/uploads/2021/09/IMG_20210918_124247-1024x768.jpg)
ただ実用性を言えば、最高に使いやすいわけではないです。
また時間とお金をかけて柄と頭を別々に買って付ける必要もそこまでないし、柄は木より滑らないで衝撃吸収のあるゴム巻きグラスファイバーがまずはおすすめですね。
また頭と柄ですげられていない行き場のないものがまだ眠っているくらいですから、とにかく仕込むのに時間がかかります。
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でも興味のある方は趣味と割り切ってぜひ試してみてください。
それは愛着のある道具が出来上がります。
見ているとキレイですね。
好きな人は玄能で酒が飲めるそうです。
バール
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どんな時に使うのか
モノの隙間に突っ込んで広げるときに。
さらに先が曲がっているのでテコの原理で大きな力を出せます。
時には金づちで叩いて隙間に入れこんだり。
重いものの下に突っ込めば、足でバールを踏んで持ちあがります。
サイズは各種ありますが、150mmと390mmあれば便利です。
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抜けないネジに
ビスを抜きたいときにバカになって回しても上がってこない時がありますよね。
そんな時はこれで頭を引掛けて、軽く引っ張り上げながら回すと取れてきます。
インテリアバール
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テコで力がかかる面が広いので、作業面を傷つけたくないときに。
皮すきと交互に使って隙間を広げたりします。
通常のバールよりは出番が少ないかもしれませんが、力をかけて曲がってしまう皮すきよりも、こちらは肉厚なのでグイグイやっても決して曲がらない安心感があります。
皮すき
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スクレイパーとも
どんな時に使うのか
剥がし作業
刃がかけたら研いで刃を出し直すと、また使いやすくなります。
バールで入らない隙間を広げるときに、初めのとっかかりに使うこともよくあります。
どうしてこれを選んだのか
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理由は2つ。
1.左右対称のものありますが、片方に流れているもののほうが、隅への作業がしやすい
2.刃が柄の後ろまで貫通しているので、金づちで叩いても使えるのが良い
釘シメ
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ケシコミとも
どんな時に使うのか
釘の浮いている頭を沈めたいときに。
今では釘はあまり使いませんが、直し作業では釘はよくあります。
どうしてこれを選んだのか
理由は2つ。
長だけのものより、この短長両方あるのが便利
柄がプラスチックなので、冬に冷たくなくてよい
ブレにくいので可能な限り短い方を使います。
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縦に叩きやすいように、少しデザインが変更されたようですね。
次は【測る】道具編です。
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