自転車のギアが固くて動かない
雨ざらしがよくなかったのかしら
ママチャリのこんな悩みを解決します。
同じような状態の人が他にもいるようです。
・グリップシフトが固すぎて改善したい
・自転車のギアが固過ぎて回らなくなりました
など同じ症状で、ギヤが固い。
さらに言うとハイギア(重い)からローギア(軽い)にするのが固い状態です。
こんな状態の人はぜひ参考にほしい内容で、ケーブルの交換で解決します。
自転車屋に持って行くより、費用も時間もそれほどかかりませんよ。
ケーブル掃除より、交換を
ケーブルの掃除だけでもいくらかは回復しますが、交換と作業はほとんど変わらないのと、ケーブル代もわずかなので、キチンと交換したほうがよりスムーズに、また効果も持続するので、交換がおすすめです。
自転車のギアが固いのをシフトワイヤーの交換で解決する
シフトワイヤーを外す
ギアの変更をするワイヤーをシフトワイヤーと言います。
まずは古いのを外していきましょう。
準備としてギヤはハイギヤ(一番重く早い)状にしておく。
言い換えると小さいギアにチェーンがかかっている状態。
そうであれば、グリップシフトは6番になっているはず。
ワイヤーを止めているボルトを9mmのメガネレンチで外します。
ナットは緩めるだけで外さなくて大丈夫。
柄が長く、曲がっていると作業が楽ですね。
インナーのエンドキャップも切っておきます。
ニッパーでムリに切るとほつれて後で苦労するので、ワイヤーカッターを使います。
今度はシフトレバーに移っていきましょう。
隙間にマイナスドライバーを入れてカバーを外すのですが、これがまた小さい。
見かけは8mmあるものの、中まで入って押せるのは4mm幅しかありません。
1mm余裕をもった、3mm幅のマイナスドライバーで、中央より少し左ぎみにまっすぐ差し込めば、スポッと抜けます。
もう一つ爪で止まっているので、
カバーとグリップの間にドライバーを立ててすくうように外します。
次はタイコ(末端の留め具)を外してあげれば、後はシュルシュルと引き抜けます。
今度は外皮(アウターケーブル)を引き抜きます。
通り道は何となく分かりますが、心配な方は写真を撮っておきます。
反対側の末端も外して引き抜いていきます。
ここまでで作業の1/3が終了です。
代わりのケーブルを用意する
交換するケーブルはシマノの定番のものを使います。
心配な方は長さを測ってみましょう。
インナーケーブルが210cm、アウターケーブルが170cmです。
切って使うので長くて問題ありません。
古いアウターケーブルと端をそろえて字の書いてない方を同じ長さで切ります。
だいたいで大丈夫ですよ。
インナーケーブルは後で切りるので、この時は外しておきます。
アウターよりインナーは長いので、一緒の長さで切ると使えませんのでご注意を。
インナーケーブルと一緒に切った方がつぶれなくていいのですが、するならうっかり同じ長さで切らないように気を付けてください。
少しつぶれたのを千枚通しのようなもので広げてあげます。
アウターケーブルが切れたら、付属のエンドキャップをはめて元に戻していきます。
ケーブルは片側に字が書いてあるほうにグリスが入っているので、こちら側をグリップエンド側にしましょう。
外した同じ経路を通って、反対側も同じようにエンドキャップをはめます。
このように弧を書くようになるでしょう。
今度はインナーケーブルをはめていきますが、その前に滑りやすくしておきましょう。
インナーケーブルにはグリスや、オイルを塗ったり、シリコンをふいたり、なにもつけなかったりいろいろな考えがありますが、今回は子供の自転車ということもあり、ニッセンケーブルがおすすめするように軽さを重視したいのでシリコンスプレーを吹きます。
メンテナンスもほとんどしませんから。
両面まんべんなく、吹き付けます。
準備ができたら、タイコのついた方を、グリップシフト側から入れていきましょう。
一度に通しづらければ、いちど途中で輪を作り押し込んでいきます。
反対側の末端はナットで固定しますが、その上のワッシャーには縦溝が切ってあるので、それに合わせて手で軽く締めておきます。
分かりづらいので大きく見てみます。
ナットを軽くとめたところから10cmくらいのところでインナーケーブルを切って、さらにエンドキャップをカシメて(圧着して)ほつれないようにします。
さて一番の難関が来ました。
ここは何度かやり直すところです。
ここを回すと微調整ができるようなっているので、写真より少し時計回りに回して金属筒が2mmくらいまで押し込むくらい回しておくと後で楽ができるでしょう。
シフトレバーをいじってなければ、ギアは「6」で、チェーンは一番手前に来ているのを確認しておきます。
カバーが外れたグリップシフトは何番か分かりづらいですが、進行方向に回して回らなければギアは「6」です。
インナーケーブルを止めたても、どうしてもたるみがちなので、先ほど軽く止めたナットを本締めする前に右手で親指で奥に変速機を押し込みながら、小指薬指中指でケーブルも引っ張りつつ、左手でナットを本締めします。
引っ張っても緩まない程度にメガネレンチで締めたら、いよいよペダルを左手で回して、右手でシフトレバーをひねって様子をみます。
変速機の押し込みが足りないと、右ハンドルに付いたグリップシフトをいっぱいに回して「1」にしてもチェーンが一番奥に行かないことがあるはずです。
そんな時は先ほどの微調整を反時計回りに回せば、金属の筒がでてくるにしたがってチェーンが奥に行くようになります。
それでもうまくいかなければ、ナットを締めるところからやり直します。
この作業は何度か繰り返すようになるでしょう。
これが最初で最後の山場です。
うまくいけば最後にグリップシフトにシリコンスプレーをふいて、外したカバーを戻して終了です。
おつかれさまでした。
もし変速機をねじ調整などしていたら?
今回の症状では変速機の調整は不要なはずですが、不用意に触ってしまっていたら「レボシフター」の説明書に従って再調整します。
特に気を付けてほしいのは、ネットの情報で多くの人が間違っているハイテンションの調整です。
〇 最小スプロケット(ギア)の外側とガイドプーリーの中心
× 最小スプロケット(ギア)の中心とガイドプーリーの中心
今回使用した道具
道具代はかかりますが、自転車屋に持っていく工賃よりは安いはずです。
加えて自分ですれば、道具と経験と満足感が手に入ります。
そして道具と経験と満足感はしっかり引き継いで行きましょう。
これがないと始まりません。
もっと安いのもありますが、品質が悪くダメになったときの手間も考えると、しっかりしたものが結果的にオトクと考えます。
長いので少ない力で締められます。
オフセット(曲がっている)なので当てやすく、作業がしやすいのが使ってわかります。
工具で実績のあるTONE製です。
ニッパーでは潰れてほつれてエンドキャップがはまりません。
ただ私の使っているのこれで切れ味はいいのですが、アウターケーブルが潰れます。
いまはもっといいのが出てきて、アウターケーブルも潰れず、刃が別で長持ち、カシメもついてる自転車専用品もよいですね。
どちらも日本の老舗刃物メーカー製です。
苦い経験がありますが、特に道具で刃物の安物はいけません。
刃がダメになって結局のところ買い直しで、安物を余分に買った分だけ高くつきます。
ワイヤーカッターで切って潰れたアウターケーブルの口を整えるもの。
ワイヤーカッターもまだなければ、後者に紹介した青い柄のゴッドハンドがよいでしょう。
もっとも手作業をする方なら、持っておいて損はないものではあります。
キリ長さが短く、安定した太さがあり、柄は太く持ちやすく面も落としてあるので回転することなくすべてが作業性を高める作りになっています。
インナーケーブルの滑りを良くするために使います。
メーカー情報だと、滑り重視、普段メンテナンスしない人向け。
Amazonだと、名前の通っていない安物よりもなぜか安いですね。
シフトレバーのカバーを開けるのに使用。
先が細く隙間に差し込んで、かつ平らなのでこじって開くのにモノを傷つけにくい。
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