フッ素加工なし両手鍋【浅型】日本製のおすすめ

鍋浅型おすすめ 住まい

フッ素加工が剥がれて心配

加工が剥がれて2,3年で買い替えは心が痛む

そのまま食卓に出せる浅型の鍋がいい

鍋は長く使うものなので、特に子供がいる家族の方にぜひ参考にしてほしい内容です。

4人家族向けのサイズで28cmを目安にお伝えします。
浅型鍋は煮物はもちろん、炒めても油が飛びにくいし、そのまま食卓にも出せて大変便利。
フライパンがふさがっている時に、餃子など焼き物にも使いますね。

外国製は見た目が華やかですが、お値段も高め。
高機能で、それに見合った価格の日本製がおすすめです。




家具内装/造作を経て、現在は住宅設備販売。
住まいに携わって25年。
住環境の「快適さ」を考えるコハタハルキが執筆します。

表面加工のない浅型両手鍋でランキング

女性の静かにポーズ
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鍋の材質は消去法でステンレス

フッ素加工がない、表面コーティングのないものは、ほとんどアルミかステンレス。


ステンレスがおすすめ
丈夫で、焦がしても金属ヘラでガシガシ擦っても平気。
肉を切らずに焼いて、火が通ってから底に擦りつけるように当ててキッチンバサミで切れる。
これはまな板も汚れず衛生的。
ただ重いのが難点、そこは両手でカバーです。


アルミはおすすめしない
軽くていいのですが、ぶつけるとすぐにへこむし、金属でこすればもう傷だらけ。
焦がすともう手に負えません。
長くは使えないので、紹介しません。


鉄鍋は1つだけ
鉄鍋は探すと一つだけありました。
わが家の鋳物のフライパンは油なじみがよく重宝しているのですが、28cm近くの両手鍋は見当たりません。残念です。

鍋の鉄は2種類?

・鋼板(こうてつ)=鉄の板を延ばしたもの
・鋳鉄(ちゅうてつ)=鉄を溶かして型に流し込んだもの=鋳物



それでは手の届く範囲で、おすすめ順に紹介していきます。
以下はすべて、ガスもIHも対応します。

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表面加工のされていない日本製の浅型鍋のランキング

1.ジオ・プロダクト 両手鍋 浅型

他よりお値段が少し高いが、間違いなくおすすめ。

おすすめポイント!
  • 省エネ
    1年で9000円のガス代の節約になったレビューあり
  • 長く使える
    15年保証、パーツは溶接で壊れない、焦げ付き磨き直し対応


宮崎製作所。服部調理学校の服部さん監修で新潟県の燕市にあるメーカー。
重さ2.28kg

省エネポイントを2つ
他はステンレスやアルミの1種だけの構造がほとんどの中、全体的にむらなく熱が伝わるように7層構造になっていて、料理時間の短縮=ガス代も安くなります。



またフタと本体が密着して、フタの重みで水蒸気を逃がしません。

食材本来の水分や油だけで料理(=無水料理)ができるので、
・ムダ水を沸かすエネルギーを使わない
・水に溶けやすいビタミンC、B1、B2の取りこぼしを防ぐ



長く使えるポイントは
買った後でも面倒を見てくれるのは日本のメーカーではなかなかありません。

空焚きなどしてしまっても、実費で磨き直しをしてくれます。

詳細は公表していませんが、問い合わせたところによれば
・費用1000円~2000円(程度によって)
・送り返し送料1000円(こちらから送るのは送り元払い)
・納期は1週間(時期による)

〒959-1276 新潟県燕市小池4852-8
株式会社宮﨑製作所
Phone 0256-64-2773 (代) Fax 0256-64-5728
【電話受付時間】9:00 – 17:00(土日祝は休み)



この程度なら何年かに一度磨き上げてもらって、新品同様にしてもらえるのはうれしいですね。
表面加工の鍋は数年でダメになって、ゴミになります。

子供が結婚して家を出たら、磨き直して持たせてあげましょう。
家族が減ったら小さいサイズに買い替えてお揃いで使えます。


その他、
またそのままオーブに入れられるタフさ。


別売で蒸し器もあります。

まとめ

値段が高いので一瞬気が引けますが、買い替えもなく、長く使えて省エネになるので、結局オトクですね。

Amazonレビューも豊富で、ほぼ好意的な内容です。

初めからこれにしておけばよかったわ




2.TKG PRO 外輪鍋

※「外輪鍋」とは浅型の両手鍋のこと。
ジオ・プロダクトはいいが、そこまでお金がかけられない人に

おすすめポイント!
  • ジオ・プロダクトの半額
    フタを別に買っても十分安い。
  • ステンレス3層構造
    温まりづらいステンレスをアルミニウムで補う。

遠藤商事、新潟県の燕市の厨房器具のメーカー。
2.5kg。


ジオ・プロダクトの半額
フタは別に安い強化ガラス製のフタを替えばOK。
ガラスの重さで無水効果も望めそうです。
もちろん専用のフタもありますが、持ち手が熱くなります。
ANB2428ステンレス鍋蓋


ステンレスの3層構造
底の3層構造で温まりづらいステンレスをアルミニウムで補う。
21-0ステンレス + アルミニウム + 18-0ステンレス
→先のジオ・プロダクトは底だけではなく、鍋全体が7層構造です。

もっと知りたい?

※21-0ステンレスとは、鉄を主にニッケル21%クロム0%が含まれて、SUS443と同じ。
いままでのステンレスSUS304に比べて熱伝導率がよく、加熱時間30%短縮(JEF技報No.20 p.26より)

同様に18-0ステンレス=SUS304
この辺りは赤川機器製作所の解説が分かりやすい。

よく似た外見と価格で、MTI IH F-PROと、EBM Gastroの外輪鍋があります。
この2つはステンレスだけの単層構造で、温まりづらいため却下。

もっとも両方ともワンランク上で多層構造がありますが、お値段がぐっと上がるので比較になりません。


まとめ

フタを別に買ってもジオ・プロダクトの半額が魅力。
磨き直しはできず、温まりやすさは劣る。







3.オブジェ 両手鍋 浅型

見た目は気にせず価格に合った機能を求める方に。

1番目に紹介したジオ・プロダクトと同じメーカーで、性能を落とした分、お安くなっています。

おすすめポイント!
  • ステンレス全面3層構造
    温まりづらいステンレスを鉄で補う。
  • 長く使える
    5年保証、パーツ交換可能、焦げ付き磨き直し対応


ステンレス全面3層構造
ステンレス18-10の間に鉄を挟み込んで熱伝導率を高めたもの。
ただしジオ・プロダクトのアルミニウムの熱伝導率に比べて、鉄は約1/4の性能。
→参考値として日本伸管の材質別熱伝導率より

よってジオほどの省エネは望めない
→都市ガスと比べて割高とされるプロパンガスの家庭はおすすめしない



長く使える
ジオ・プロダクト同様に焦げ付き磨き直し対応可能。
フタのつまみと、ハンドルは交換はできますが、樹脂製なのでよく使うと経験上では数年でダメになる気がします。

まとめ

長く使うのであれば、ハンドルなど交換、熱伝導率が1/4の燃費の悪さ、無水効果なしなので、ずっと先を見通してジオ・プロダクトを求めたいところ。







4.スイト 匠の技 両手鍋

浅鍋で焼き物はしない方に


唯一の鉄鍋がこちら。

おすすめポイント!
  • 油でなじみやすい
    使い込むほどくっつかなくなる
  • 鉄分が取れる
    貧血気味の方に

藤田金属。大阪市にあるキッチン用品のメーカー。
1kg。

油でなじみやすい
ステンレスは表面に油がつきませんが、鉄は油がついて硬化し蓄積されて層になることで、肉などがくっつきにくくなります。
俗に「鉄のフライパンは育てる」という。


鉄分が取れる
吸収されやすい2価鉄が溶けだし、貧血改善に有効。
日本調理学会、調理中に鉄鍋から溶出する鉄量の変化より

ステンレスと比べてデメリット
  • 省エネでない
    熱伝導率がアルミとステンレスの複合と比べて1/4
    →参考値として日本伸管の材質別の熱伝導率より
  • 底面が小さい
    焼き物には向かない



省エネでない
鉄は熱伝導率がアルミニウム(アルミニウム-ステンレス複合も同様)に比べて1/4と低いので、
全体に温まるのにエネルギーが必要
→都市ガスと比べて割高とされるプロパンガスの家庭はおすすめしない。

さらに鉄は熱伝導率がアルミニウムより低く、焼き物は中心と外側で焼きムラができる
ハウジーマガジン、サーモメーターによる測定結果より


底面が小さい
例えば餃子などは4人家族ではフライパンだけでは足りず、鍋も併用して焼かないと時間がかかってしまうので、底面が小さいのはデメリット。
料理によってフライパンがふさがっているときに、代わりになると便利です。


さらに加えるとすれば、
鉄は温度調節が効くので、良しとされています。
ところが最近のステンレスは鉄の4倍の熱伝導率を誇るアルミニウム複合なので、鉄だけのメリットとはもう言えません。

まとめ

焼き物はしない方は、価格も安くておすすめ。

重さが1kgとステンレス複合に比べて1/2の軽さはフライパンであれば魅力ですが、両手鍋では別。





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