前回は印の道具の紹介でした。
今回は挟む道具で、使って便利なもの、知られていなさそうな道具を紹介していきます。
おすすめDIY道具その 【挟む】編
挟むものと言えばペンチ。
でもいわゆるペンチは持ってはいるのですが、使いません。
なぜって使いにくいからなんですね。
結構いい値段して買った、カチオン電着塗装のペンチなんか見る影もない。
悲しい
それとクランプ、万力。
特にクランプは必須。
これがなければできることの可能性をかなり狭めています。
それではあって便利な順に紹介していきます。
まずはペンチ類から。
コンビネーションプライヤー
ペンチ類でつかんで作業で一番使いやすく、よく使うもの。
何かつかみたいときにまずはこれ。
どんな時に使うのか
つかみ幅が2段階に変えられるのでつかみやすい。
例えば厚みのあるものだと、片手でハンドルが開きすぎて握れません。
でも穴をずらして、支点がズレれば片手で握ることができます。
意外なこととしては、
ほぼ使うことはないのですが、つかむ元の所で針金が切れます。
鋭くはないので太めのものを7割方折って、後は手で折り切るような使い方ですね。
これを使ったエピソード
長年使っているとどうしても柄のゴムが抜けてくるので、ゴム系の接着剤で固定します。
丈夫にできているので、少しくらいげんのうの代わりに叩いても壊れる気配がありません。
バイスグリップ
ロッキングプライヤーともいいます。
くわえ口が短いのや、長いロングノーズがあります。
短いもので大小、ロングノーズ合わせて4つ持っていますが、ロングノーズの出番が多い気がします。
どんな時に使うのか
好みの固さでくわえたままロックして作業できる。
これの何がいいのかというと、
・ずっと力をかけている必要がないので疲れない
・指先でつまむような小さいものでもしっかりとつかめる
・つかむことから離れて、つかんだ後にする作業に集中できる
つかんだ後に何をするのか。
例えば回したり、折り曲げたり、削ったり、穴をあけたりです。
グラインダーで削ると摩擦熱で焼けて持ってられませんが、これなら大丈夫です。
今はネジザウルスなどがありますが、回らなくなったねじの頭をつかんで回すことにも使えます。
まだ知名度の低い便利な道具の一つですが、必ず持っていてほしいものです。
選び方
特に強度は大切。
時に両手で握力一杯の力をかけてロックして、力をかけて使うので。
小さいものをくわえることも多いので、くわえ口のかみ合わせもズレていないか気にしましょう。
使いやすいかどうかは別に、大きいほうがテコの原理なのか強い力で締めやすいです。
ウォーターポンププライヤー
その姿からかカラスともいいます。
どんな時に使うのか
コンビネーションプライヤー以上に加え幅が何段階も替えられるので、かなり幅の広いものでもくわえることができます。
また柄が長いのでその分大きな力が出せます。
これだけで使うことももちろんですが、コンビネーションプライヤーとウォーターポンププライヤーを両手で左右にもって、作業することが多い気がします。
例えば動かなくなったダブルナットを外したりとか。
選び方
これは形が単純ですが、くいつきやすさ、噛み合わせの外れにくさ、ぐらつきに違いが出てきます。
加えるところにナットを傷めないようにプラスチックがついたものもあります。
クニペックスが最高とされていますが、お値段もいいので、この辺りが妥当でしょう。
先曲がりペンチ
どんな時に使うのか
まっすぐなペンチ比較して、くわえた時の腕の角度が作業のしやすい道具です。
先が曲がって握った手が正面からそれるので、視界を妨げられなくて見やすく物を捕えやすいのもポイント。
選びかた
安もので試しに使ってみたのですが、便利だったので使い続けています。
ただ先が細いのと材質が悪いせいか、強くつかむと先が広がってしまうので、直しつつ使っています。
また力がかかると開いてしまうので、やはり安物はダメですね。
クランプ
他には「しゃこまん」などと言います。
おそらく初期型のC型クランプの形が魚介類の蝦蛄に似ていたからなのではないでしょうか。
しゃこ万力→しゃこまん
どんな時に使うのか
接着するとき、仮押さえなど用途は多彩です。
特に接着するときは必須ですね。
ボンドをつけて材料を合わせて、クランプを締めてボンドがはみ出て、材料に隙間をなくした状態にして硬化させます。
必要ならボンドは乾く前に拭き取ります。
これがないと仕事にならないくらい必須なものです。
数は多ければ多いほど楽に作業ができます。
選び方
いくつか種類がありますが、形と機能からF型クランプをまずはいくつもそろえましょう。
C型はしっかりと閉まりますが、作業スピードが遅いです。
F型が電動ドライバーなら、C型は手回しドライバーのようです。
つまりいくつも閉めると疲れるし、イヤになってきます。
さてF型がいいのですが、安くてもいいので、まずは数を揃えます。
100均で以前は売っていましたが、今はあまり見かけません。
可能であれば口の大きく開き幅が異なるものがあるとよいでしょう。
奥行きが深いものをくわえられるものもあると便利。
安物との違いは締め付け強さと強度。
仕事でこちらを使っていましたが、やっぱり安物とは違います。
万力
どんな時に使うのか
クランプで押さえきれない小さいものを固定するのに便利。
もちろんそれなりに口が広がるので大きいものもできるのですが、大きいのはクランプで固定できるので使いません。
選び方
以下の条件があればよいでしょう。
・ぐらつかない
・当て板は交換できる
・本体はクランプ固定と、ねじ固定できる穴の開いている
日本製のナベヤの木工バイスを使っていて何ら問題がありませんが、今はもっと安くて同程度のものが出てきています。
油臭いようですが、使い勝手のレビューは悪くないのでこちらをおすすめします。
もしクランプを持っていなければ、こちらよりもクランプが先です。
次は【切る刺す】道具編です。
必須ののこぎりから、ボルトを切る電光ペンチ、ディスクグラインダー、刺してビス穴を修正するものなど5点を紹介します。
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