▶すてきなレトロ照明を買ったので、明るさを変えて楽しみたい。
▶寝る時にムードのある暗さで、心地よく眠りにつきたい。
▶リビングで食後のゆったりとした時間を、電球色のあかりで過ごしたい。
でも調光するのにどうすればいいのか全く分からないし
難しそう。
実は調光する方法は3つだけ。
とっても簡単。
でも今から調光器を後付けできるのかしら?
調光器の後付けで、ペンダント照明などを好みの電球で調光させたい!
はじめに
調光する方法を3段階で解説します。
難しそうで、実はかんたん。
1.調光方法3つを把握
2.調光方法3つのどれを選ぶか決める
3.調光に必要なものをそろえる
簡単ですね!
この後紹介する「LED蛍光灯」を使う方法がおすすめ。
一方で従来の蛍光灯で調光するのはおすすめしません。
理由は2つ
1.インバーター式の蛍光灯に限って可能でありますが、後付けができず、宅内工事が必要なため。
2.蛍光灯は水銀を含むので、国際的に販売終了になっていき、せっかく調光の投資がムダになるため。
1.調光方法3つを把握します
調光方法は3つだけ。
※ 蛍光灯も電球の中で解説します。
※「スマート電球」とは最近出てきた仕組みで、リモコンが直接電球を操作できるものです。
今までのリモコンは照明に対してだった点が大きく異なります。
本当にこの3つです。
覚えなくていいですが、一度でいいので頭の片隅に置いてください。
では次にどの方法にするのか決めましょう。
調光とは切り離せない、暗い部屋を楽しむポイントをまとめた記事はこちら。
さらに調光が魅力的になります。
2.調光方法3つのどれを選ぶか決めます
どの方法で調光するのが良いのか?
そのために今の照明器具と電球の状態を把握します。
・照明器具に調光器がついているか
・電球が調光器に対応するか
それではこの2つを見ていきましょう。
照明器具に調光器がついているか
そもそも調光器(調光機能/装置)が照明か、壁についていなければ調光しませんよね。
簡単です。
調光器を探してみましょう。
・リモコンに調光ボタン、本体に調光ダイヤルなど、それらしきものを探す。
・メーカー名、型番からネットで調光器がついているのか調べる。
調光器がついていれば、先の調光方法3つの
この方法になります。
逆に調光機能がついていなければ、
どちらかで考えていきます。
もっとも照明自体を買い替えるのなら、
も選択肢です。
この段階で決めなくても、次の電球を調べてからでも大丈夫です。
電球が調光器に対応するか
電球が調光器に対応しなければ、いくら調光器がついていていも調光しません。
以下に電球の種類と特徴を上げるので、今の電球が対応するのかが分かります。
■白熱電球の判断ポイント
・LED電球や電球型蛍光灯に比べて軽い
・ついたときに発光部分が触られないくらいに熱くなります
・発光部分をよく見るとばね状になっています
・消費電力の記載があれば、おおむね35W以上です
・瞬間的につきます
→調光器対応するので、電球がそのまま使えます。
■ハロゲン電球のポイント
・スポットライトなどに使われます
・三角錐の形(横から見て三角▽の形)
・ついたときに発光部分が触られないくらいに熱くなります
→調光器対応するので、電球がそのまま使えます。
■調光器対応LED電球の判断ポイント
・白熱電球に比べるとやや重い
・点灯しても下部は熱くなりますが、発光部分は触れられないほどに熱くならない
・瞬間的につく
ここまでは調光できる/できない共通です。
調光器対応のLED電球かどうかはさらに次を確認します。
・調光器対応のそれらしき文言かマークが印字されているかで判断するか、型番らしきものをネットで検索して判断する
→調光器対応の記載がないLED電球は使えません。
※判別がつかなければ対応しないと考えて、必要であれば電球を買い替えます。
■電球型蛍光灯の判断ポイント
白熱電球に比べるとやや重いです。
点灯しても触れないほどに熱くなりません。
細い蛍光灯が電球の中にうねりながら組み込まれています。
瞬間的に点きません。
→調光器対応しないので、電球を買い替えます。
■蛍光灯
見た目で蛍光灯だとすぐわかりますね。
→調光器対応しないので、C.調光器なし照明+スマート電球の方法を取ります。
■まったく判断がつかない電球の場合
→調光器対応しないと考えて、電球を買い替えます。
3.調光に必要なものをそろえます
ここまでくればもう少しです。
はじめに紹介した3つの調光方法を踏まえて、調光に必要なものをそろえていきます。
もう一度3つの方法をおさらいしておきましょう。
それでは順に買いそろえるものを紹介していきます。
・調光対応する電球をそろえる(AとBのケース)
・調光器をそろえる(Bのケース)
・スマート電球をそろえる(Cのケース)
調光器対応する電球
調光対応する電球が必要な場合は、
の2つのケースでした。
それでは見ていきましょう。
電球が調光器に対応していない場合は、新たに照明器具に合った電球を買うことになります。
照明に電球が使える条件をきちんと理解してから電球を選ぶ必要があります。
電球を選ぶ条件は3つあります。
1.口金
2.最大消費電力
3.調光器対応
この条件あうものを購入します。
それでは順に詳しく説明していきます。
電球を選ぶ条件
1.口金(くちがね)
口金とは電球の下の部分で照明のソケットに入るネジの部分の大きさと形です。
一般的に口金の直径が26mmのE26がほとんどで、その次に多いのは同じく17mmのE17です。
またスポットライトはE11が多いですね。
中にはネジでない、差し込みピン型や、2フック型の口金もあります。
電球を選ぶ条件
2.最大消費電力
明るければ、その分電気を食います。
照明器具が電気をどこまで使って明るい電球が使えるか、この上限を最大消費電力といいます。
照明器具のどこかに必ずシールなどが貼られて書いてあるのでこれで分かります。「MAX 20W」のように英語で書かれていることもあります。
電球を選ぶ条件
3.調光器対応
電球が調光器に対応して明るさが変わるかどうかです。
調光したいので当然この条件は必須です。
どんなに気に入った形の電球でも対応しないと調光できません。
※従来の消費電力が高く、触れないほどに発熱する白熱電球は基本的に調光器に対応しますが、中には白熱灯でも調光器に対応しないと明記されているものもあるので注意が必要です。
▶白熱電球とLED電球のどちらを選ぶか?
調光器によってLED専用や、白熱電球専用があるので注意が必要です。
▶電球の選び方をもっと知りたい方はこちらがおすすめです。
調光器対応「LED電球」のおすすめ
以下に紹介するのはすべて調光可能なLED電球で、色は電球色です。
調光器対応の記載がないものは調光できないので、購入前に必ず調光対応を確認してください。
人気の主流は従来のフィラメントに似せたLEDのタイプです。
人気のボール型で口金がE26
フィラメントのようなLEDがスパイラルになっているのが最近の人気です。
口金がE26で、先端の突起がいい具合にレトロ感を出しています。
口金E17でシャンデリアタイプです。
最近のシャンデリア型は先が炎のように揺れているタイプが人気です。
E14もあるので、E17を選びます。
調光器対応「白熱電球」のおすすめ
人気の球形の白熱電球。
口金はE26でもっとも一般的なもの。
エジソンが電球を初めて発明した当初の形を復刻した、近年人気の復刻盤です。
シャンデリア型でも先端が少し先に流れて切れているのが、最近のおしゃれなシャンデリア型です。
後付け調光器の紹介
調光器をそろえる必要があるのは、
このケースでした。
それでは見ていきましょう。
天井照明と、それ以外のコンセントプラグ式の照明に分けて説明していきます。
B.調光器なし照明+調光対応する電球+調光器で
天井の後付け調光器 その1
天井から下がる「ペンダントライト」に使います。
▶ペンダントライト用
ペンタンとライト専用です。
天井にぴったり張り付く「シーリングライト」はリモコンの受光部が隠れてしまうので、残念ながら使うことができません。
▶白熱電球用
白熱電球専用です。
LED電球は調光対応でも使えません。
照明器具の最大消費電力が小さく抑えられていてLEDしか使えない場合(例えばE26で最大消費電力が20W以下など)は、調光する方法として2つあります。
1.次項説明の調光器付きダクトレールを使う
2.初めの調光方法3通りの1つ「C.調光器なし照明+スマート電球 」
▶使用可能な天井ソケット
正式名称を「引掛シーリング」といいますが、これもいくつか種類があります。
下の写真のものは使用可能です。
▶LED常夜灯とタイマー付き
埋込LEDの常夜灯と、60分タイマーが使えます。
▶取扱説明書はこちら
以前はナスノス製の天井に挟み込むタイプの調光器があり、LED電球と白熱電球の両方とも、またシーリングライトにも使える優秀な商品があったのですが、残念ながら廃版になりました。
B.調光器なし照明+調光対応する電球+調光器で
天井の後付け調光器 その2
調光機能付きダクトレールを使う方法です。
▶スポットライト/ペンダントライト用
こちらも形状から天井張り付き型のドーム型のようなシーリングライト向けではありません。
また天井からつり下がるペンダントライトの場合は、天井との接続が「引掛シーリング」式のため、このダクトレールとの変換アダプターが必要です。
下記写真のアダプターは上が「ダクトレール」、下がペンダントライトなどに使える「引掛シーリング」になっています。
▶その他
全長約1m、180回転、中心位置を20cmスライド可能
▶天井取付
一部天井へのビス固定が必要です。
▶取扱説明書はこちら
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B.調光器なし照明+調光対応する電球+調光器で
天井以外の後付け調光器
天井以外のスタンドライトやテーブルライトなど、コンセントプラグから電源を取るタイプを調光する場合です。
有線と無線を1つずつあげます。
どちらも壁コンセント差込口と、照明のコンセントプラグの間に調光部を挟む方法です。
まずは有線から。
■有線式スタンド用調光器
半田ゴテで有名な日本のメーカーgootから出している調光器です。
例えばスタンドライトや、テーブルライト、クリップライトなどをコンセントプラグをこの調光器を間に挟むことで調光が可能です。
調光ダイヤルの他に、ON/OFFスイッチがあります。
コード長さ1.8m
色はブラックもあります。
2007年当時からの販売なので、白熱灯用とあります。
当時の調光対応でないLEDが多く、LED電球が使えないレビューがありますが、調光対応のLED電球であれば可能です。
競合品として、より安価なものにノア製の中間調光器 NE-740がありますが、過電流から守るヒューズや、ノイズ防止機能がついている点でこちらが優れています。
■無線式スタンド用調光器
こちらはペンダントの調光器で紹介したナスノス製です。
・白熱電球は合計150Wまで、ただしLED 電球は合計60Wで2 灯まで
メーカーホームページはこちら
取り扱い説明書はこちら
スマート電球で調光
スマート電球が必要なのは
のケースでした。
それではこちらの方法を見ていきます。
スマート電球といっても、照明によって電球と蛍光灯に分かれます。
どちらも工事なしで、今の電球や蛍光灯と、差し替えて直接リモコンで調光できるものです。
しないと思いますが、照明に調光器がついている場合は使えない方法です。
まずは電球から見ていきましょう。
その次に蛍光灯の場合を見ていきます。
今の電球を外して、電球に直接リモコンで調光できるスマート電球を使います。
電球の形には特にこだわりがなく、ペンダントランプや、スタンドライトやテーブルランプなど複数の照明器具を同時に調光したい場合に有効です。
現状日本の大手はまだ販売せず、イケアとフィリップスが先行しています。
今使っている電球を外して、同じ口金で、かつ照明器具の最大消費電力以下のスマート電球に交換します。
この電球を選ぶ条件は2つです。
1.口金の大きさ
電球の下の部分で照明のソケットに入るネジの部分の大きさと形を口金といいます。
一般的に口金の直径が26mmのE26がほとんどで、その次に多いのは同じく17mmのE17です。
2.最大消費電力
照明器具にどのくらいまで電気を使って明るい電球が使えるかの上限を最大消費電力といいます。
照明器具のどこかに必ずシールなどが貼られて書いてあるのでこれで分かります。「MAX 20W」のように英語で書かれていることもあります。
口金がE26の口金でのリモコンセットです。
あらかじめリンクの設定がしてあるので、電球をはめればすぐにリモコンでの調光が可能です。
リモコンは テスト電池付きですぐ使えます。
イケアの通販もありますが、楽天だとポイントや配送料金でオトクかもしれません。
口金がE26の追加の電球はこちらです。
リモコンでリンクの設定が必要ですが、日本語の説明書がありボタン一つでリンク設定が可能です。
最大10個までの電球のリンクが可能です。
口金がE17の電球セットもあります。
電球のE26とE17の組み合わせは自由で、合計10個まで電球をリンクして同時操作が可能です。
イケアのスマート電球は発展させてスマホでの操作や、スマートスピーカーでの操作も可能になります。
もっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。
シェードを付けないクリア電球や、エジソン電球にしたい場合。
イケアではよいのがないのでこちらがおすすめ。
ただリモコンはなく、スマホなどでの操作です。
LED蛍光灯で調光
スマート電球同様に以下のケースです。
蛍光灯を外してそこにはまるLEDに交換するだけで、リモコンで調光が可能になります。
一般的に「LED蛍光灯」といい、LEDだか蛍光灯だか、どちらだか分かりにくい名前ですが、蛍光灯(の照明器具に使える)LEDの略です。
蛍光灯は住宅でよく使われる丸型(サークラインともいう)と、オフィスなどで多く使われる直管型(直線状)の2つに分かれます。
■丸型(サークライン)の場合
別記事に詳しくまとめてあるので、こちらを参照してください。
調光以外にもメリットがたくさんあります。
一部使えない照明もあるので、リンク先の記事内で必ず確認してください。
■直感型(直線状)の場合
市場調査で見つかるのは1つだけです。
長さの種類や、リモコンあり/なしが同じリンクから選べます。
いらないかもしれませんが、色も変えられます。
保証が2年あるので安心できます。
グロー球(点灯管)を使う場合のみ使用可。
→グロー球とは?
電子インバータ型(HF)やラピッドスタート形は別途工事が必要なので注意です。
紹介動画も分かりやすいです。
使用している蛍光灯に点灯管がない場合、言い換えると電子インバータ型(HF)やラピッドスタート形の場合は業者でのバイパス工事が必要になります。
試してつくからといって放置すると火災の原因になるので、そのまま使うのは絶対にやめましょう。
カメダデンキからLED蛍光灯の商品を出していますが、こちらはダクトレール取付用で、ダクトレール用のソケット、LED蛍光灯、リモコンの3つが必要なる商品です。
蛍光灯を外した照明に、そのままつくものではないので注意です。
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