傾斜天井に照明をつける方法【超解説】

傾斜天井に照明取付方法照明

傾斜なのでどうやって照明をつけていいのか?

傾斜専用のアダプターがあるのかしら

そのままつけちゃう?

こんな疑問に答えていきます。
普段照明を販売する経験から、ケースごとに分かりやすく必要なものを紹介していきます。

傾斜天井に照明を取り付ける方法

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はじめに

次の順番に説明していきます。

1.天井に張り付くタイプの「シーリングライト」をつける場合
メーカー別に解説していきます。


2.天井からぶら下がるタイプの「ペンダントライト」をつける場合
つけたいペンダントライトや位置などの条件別に解説してきます。


3.傾斜が何度までそのまま付けて大丈夫なのか
そのままつけば問題ありません。



それではシーリングライトから見ていきましょう。

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1.シーリングライトを傾斜天井に付ける場合



まずシーリングライトをそのまま付けるとどのような問題が起きるのでしょうか。

傾斜天井にシーリングライトを取り付ける問題点

シーリングライトは中央上部に天井からのソケット(引掛シーリング)でとまっていますが、本体の大きさに比べて小さく接地面が小さいため、傾斜天井にそのまま取り付けるとシーリングライトの重みで、ソケット部分に無理な力がかかり痛めてしまいます。

つまり電気の接点と、取り付け強度に問題が出てきます。


傾斜天井にシーリングライトを取り付ける問題点を解決


そこで傾斜天井では、この中央ソケットとは別に、天井にパッキンを使って接点を増やして天井への取り付けを安定する方法です。
この方法はパナソニック、東芝、NECホタルクス共通の方法です。


その他、コイズミ、オーデリックは方法が異なりますので、後述します。
それでは具体的に見ていきましょう。

パナソニックLEDシーリング用傾斜天井取付アダプタ 4個セット HK9039

パナソニック LEDシーリング用傾斜天井取付アダプタ HK9039

▶取付方法
本体の金物のくぼんでいる場所(ノックダウン)に穴を開けます。
めくれた部分(バリ)をリーマーで取ります。
アダプタはドーナツ状のパッキン(スペーサー)なので、この中から付属のネジで天井に固定します。

▶天井角度 55度まで

▶取り扱い説明書はこちら

▶照明カタログはこちら



※バリ取りはニッパーでは使いづらいので、キレイで簡単に切り落とせるリーマーがおすすめです。
商品は違いますが使い方はこちらが分かりやすいです。

東芝  傾斜天井取付用スペーサー SPACER-N

東芝 傾斜天井取付用スペーサー SPACER-N

▶取付方法
パナソニックと同様です。
本体の金物のくぼんでいる場所(ノックダウン)に穴を開けます。
めくれた部分(バリ)をリーマーで取ります。
アダプタはドーナツ状のパッキン(スペーサー)なので、この中から付属のネジで天井に固定します。

▶天井角度 45度まで

取り扱い説明書
こちらの7ページ

▶照明カタログは こちら

NECホタルクス竿縁・傾斜天井用アダプタ2

NECホタルクス 竿縁・傾斜天井用アダプタ2

▶取付方法
パナソニックと東芝と少し異なります。
本体の金物のくぼんでいる場所(ノックダウン)に穴を開けます。
めくれた部分(バリ)をリーマーで取ります。

天井とシーリングライトの隙間によってアダプターに差し込むパッキンを変えて、アダプターをネジで固定します。

▶天井角度 55度まで

▶取り扱い説明書はこちら

コイズミシーリング用傾斜天井取付アダプタAE49781E

カタログに「傾斜天井アダプタ対応型」の記載のあるものが対応
一部天井ソケットは取り付けできないので注意です。
下記を参照してください。

コイズミの傾斜天井金物が使える引掛けシーリング



▶取付方法
リング状の金物を天井の下地に別売のネジで固定して、写真の付属ネジで照明本体を固定する方法です。

※取扱説明書内のダルマ穴を開ける工程について、穴を開けるのが難しく思われるかもしれません。
しかし決まった場所に開けやすいように加工されている(ノックダウン加工)ので、ドライバーなどでたたくと簡単に穴が開くようになっています。
めくれた金属の部分(バリ)をリーマーで取ります。


▶ 天井角度 55度まで

▶取り扱い説明書はこちら

オーデリック

オーデリックは専用のアダプターや金物を必要としません。

すべてのシーリングライトに対応はしません。
カタログに一部は明記してありますが、すべてではありません。

確実なのは少し面倒ですが、
1.カタログなどから品番をひろう。
2.取扱説明書のダウンロードのための無料会員登録をする。
3.品番から検索して取扱説明書を開くと、できるものであれば中ほどに取り付けの方法があります。
※形は初めに見れませんが、カタログの代わりに「品番の検索画面」で右の「商品ジャンル検索」で探すのが早いです。



▶取付方法
天井ソケット(引掛シーリング)の種類により2つの方法に分かれます。

▶天井角度 45度まで

▶取り扱い説明書
別売で取付用の器具を使わないので、それぞれのシーリングライト取扱説明書を確認します。
上記の品番検索から項を参照してください。

取り付けできないメーカー

残念ながら下記のメーカーのシーリングライトは、傾斜天井に取り付けできません。

アイリスオーヤマ
日立

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2.ペンダントライトを傾斜天井に付ける場合

まず照明の天井に付ける配線とソケット隠しの「カップ」があるのか確認します。

傾斜天井にペンダントライト

1.照明に天井側つけるカップがある場合
傾斜アダプターの工事タイプがおすすめ
パナソニックか、東芝があります


2.照明に天井側につけるカップがない場合
GOOD SAPLYの傾斜アダプターがおすすめ


3.つり下げ位置をずらしたい場合
コードハンガーか、洋灯だけの方法がおすすめ


4.傾斜天井の近くに水平天井がある場合
ビス穴付き延長コードがおすすめ



それでは具体的な商品と方法を見ていきましょう。

パナソニック傾斜天井用引掛シーリング ホワイト WG4402W

パナソニック傾斜天井用アダプター

安心のパナソニックですが、取り付けに有資格者の工事が必要なのがデメリットです。

▶角度は55度まで
▶重さは500gから5kgまで
▶最大消費電力は(6A)600Wなので、LEDであれば何個付けても問題ありません。
▶色はブラックもあります。

▶電気工事が必要
作業自体は複雑ではないので交換取り付け時間はかかりませんが、電気工事の有資格者の工事が必要な商品です。

パナソニック傾斜天井用アダプター取付方法



▶取付方向
製品の上下は決まっていますが、天井下地が上下方向と左右方向どちらの場合も取り付けできるビス穴が開いています。

パナソニック傾斜天井用アダプター取り付け方向
野縁とは木の天井裏下地

補足説明
野縁とは天井の石膏(せっこう)ボードを上から支える木の下地材のことです。
取付の木ねじは3.8~4.1の直径で長さ30mm以上が推奨です。

工事を依頼するなら

24時間365日の受付対応で、最短で30分で到着。
出張費は無料で、施工保証があります。
つまり母体があって業者を派遣するので、下手な業者に直接依頼して失敗するリスクがなくなるので安心ですね。

テイクサービス

万一派遣された業者がひどく、施工不良の場合は代替が保証されるので安心です。

東芝ライテック 傾斜天井用1灯用プラスチック IPH-956

東芝傾斜天井用アダプター

パナソニックと比べて安価なのが魅力ですが、取り付けに有資格者の工事が必要なのがデメリットです。

▶角度は5~50度まで
▶重さは5kgまで
▶最大消費電力は(6A)600Wなので、LEDであれば何個付けても問題ありません。
▶色はホワイトのみ
▶生産完了品で在庫のみ

▶電気工事が必要
作業自体は複雑ではないので交換取り付け時間はかかりませんが、電気工事の有資格者の工事が必要な商品です。

▶取付方向
製品の上下は決まっていますが、天井下地が上下方向と左右方向どちらの場合も取り付けできるビス穴が開いています。

工事を依頼するなら

24時間365日の受付対応で、最短で30分で到着。
出張費は無料で、施工保証があります。
つまり母体があって業者を派遣するので、下手な業者に直接依頼して失敗するリスクがなくなるので安心ですね。

テイクサービス

万一派遣された業者がひどく、施工不良の場合は代替が保証されるので安心です。

GOOD SAPLY傾斜天井用アダプター

傾斜天井用アダプター

照明の天井に付ける配線隠しのカップがない照明なら、工事もいらず一番にお勧めです。

単独で見るとスッキリしているのですが、配線隠しのカップがあると、本来は天井にピッタリすくはずのカップが浮いているのが不自然な感じなるのがデメリットです。

▶角度は90度まで
▶重さは5kgまで
▶最大消費電力は(6A)600W。
LEDであれば何個付けても問題ありません。
※パナソニックのWG7061Pを改造してあるので、こちらと同じです。

▶色はブラウンのみ

▶電気工事が不要
パナソニックと東芝が工事が必要なに対して、こちらの商品は両端が引掛けシーリングのオスとメス(キャップとボディ)でできているので、カチッとはめ込むだけで簡単取付です。

▶取付方向
引掛けシーリングは取り付け位置は天井面で0度か180度の位置で決まっていますが、上部で180度さらに回転するので、結果として360度好きな位置に動かせます。
そしてここから床面に対して最大90度折ることができます。

▶照明カップとの取り合い

照明のカップが付いている場合は収まりがカッコ悪いので、切って捨ててしまうのも方法の一つです。
プラスチック用のノコギリを使えば簡単に切れます。

コードハンガー

電源から真下へのつり下げ位置が悪い時に有効です。
デメリットは
・壁固定のハードルがある
・電源からコードハンガーまでのコードが気になる
・コードハンガーの位置が電源より離れると、つり下げ分のコードがその分短くなる

本当は電源の引掛けシーリングにかかる重さを、コードハンガーに移す仕組みです。
木造住宅で天井下地のある場所につける場合には手軽です。


コードハンガーそのままで使えればいいのですが、天井は石膏(せっこう)ボードでできているので、これを上から支える格子状の下地のある場所にしかネジが効きません。


したがって下げたい位置を決めて、その次に下地があるのかどうか調べます。
木造住宅なら下地があって問題ないのですが、マンションや鉄骨造の場合は下地に軽天を使っているので取りつけができません。
この場合は下地を避けた、石膏ボードだけの位置にしてボードアンカーを併用する必要があります。


また木造であれば天井下地が木なので、下地に当たればコードハンガーのネジが使えます。


希望の位置に下地があるのかどうかを調べるにはこちらを使います。

木造の場合は刺す針の入り深さで下地のありなしを判断します。
天井なので針の穴が開いても分りません。
マンションの場合は磁石が壁に張り付く仕組みです。

コードハンガーの取り扱い説明書

パナソニックのコードハンガーの木ねじは軸径が4.1mmなので、下記のボードアンカー「トグラー」の対応ネジ径3.5~6mmに対応します。

※コードハンガーはその他コイズミやELPAが出していますが、ネジ径の情報がなく確信が持てないのでお勧めできません。

仕事で何度も使ったことのある定番のボードアンカー「トグラー」
挟み込む厚さによって種類がありますが、ほぼ天井の石膏(せっこう)ボードは9.5mmなのでこちらで大丈夫。

引き抜き強度は9.5mmの石膏ボードで6kgとありますが、実際に自分で計測したことがあり、その時は引き抜けるより、石膏ボードの割れる限界で約20kgほどの強度がありました。
シャンデリアでない限り、一般的は照明重量であれば問題ありません。


トグラーの取付方法は
1. 直径8mmの穴を開ける
2.トグラーの「T」の形を「Y」からさらに「I」状態にして閉じた状態で押し込む
3.付属の赤ピンを押し込んで天井裏で再び「T」状に広げる
4.ネジを穴からねじ込む

取付方法の注意点
穴は電動ドライバーにドリルの先を使って開けます。
穴は小さいと入らないですし、大きいと強度が落ちるので、穴大きさを守ります。
「I」状態で押し込むときは、上下に開くように押し込みます。



電動ドライバー

もしまだ電動ドライバーを持っていないのなら、こちらの記事がおすすめです。
自分でできる可能性がきっと広がります。

【ずっと使える】初心者おすすめ電動ドライバー 2019年改訂
電動ドライバーのおすすめを、職人歴10年と、初心者の指導、自宅のメンテナンスの経験からキチンとお伝えします。間違えて選ばないようにドリルドライバーとインパクトドライバーと比較して、ドリルドライバーが初心者向けである理由を解説します。

洋灯で吊る

コードハンガー式をさらにお手軽にした方法で、電源から真下へのつり下げ位置が悪い時に有効です。

デメリットは
・壁固定のハードルがある
・電源からコードハンガーまでのコードが気になる
・コードハンガーの位置が電源より離れると、つり下げ分のコードがその分短くなる
さらにコードハンガーの方法に加えて
・洋灯の部分のコードの処理の見た目が悪い

先のコードハンガーのカバーをなくして、金物だけで吊る方法です。

金物は「洋灯」といい、コードハンガーと同じようにここにコードを引掛けて、照明の重さを電源のソケットではなくて、こちらの洋灯にかける方法です。

コードは単に引掛けるだけではなく、一周して動かないようにすると確実です。
ネジ長は17mmなので、石膏ボードの厚みが約10mm、したがって5mmほど天井にもぐらすとよりしっかりとします。



天井に木の下地があればいいのですが、石膏ボードであればボードアンカーとセットのモノを使います。
マンションなどの軽天天井の場合も、天井下地を避けて、石膏ボードのところでこちらを使います。

こちらの仕様方法は上のコードハンガーの項目を参考にしてください。

ビス穴付き延長コード

傾斜天井の近くに水平天井がある時の方法です。
デメリットとしては壁固定のハードルがあるのと、配線の見た目が気になります。

傾斜天井ソケットから、水平な天井へ、延長コード付きのソケットを付け直す方法です。


他に似た商品がありますが、メス側となる引掛けシーリングボディに取り付けビス穴のある商品はこちらだけです。

標準は3.5mですが、0.5から10mまでの長さの注文ができます。
工事資格が不要のメリットがありますが、コードをうまく隠れないと見た目が悪いですね。


使用レビュー数は少ないですが、すべてよい評価がつけられています。

※ネジ固定の方法は上のコードハンガーの項目を参考にしてください。

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3.傾斜が何度までそのままで大丈夫か?

よくある疑問で
「何度までならそのまま付けても大丈夫なのか?」


これに明確な答えはありません。
→理由は限界点のテストをしていないからです。
さらに言うのであれば、
引掛シーリングの種類×照明の種類×角度
3つの組み合わせでテストしきれないからです。


細分化して考えてみます。
問題となるのは傾くことで力の掛り方のバランスが崩れて、一部に負担がかかり壊れ、もしくはコードの破断が起きる可能性があります。


問題となる場所は
「引掛シーリングボディ(天井側のソケット)」と
「引掛シーリングキャップ(照明側のソケット)」

さらにみていくと、
引掛けシーリングボディには照明側の引掛シーリングキャップの入る穴が2つあります。
この穴が水平方向についていれば左右に負担が分担されていいのですが、上下の垂直方向についているのであれば、上側に負担が大きくなります。

同様に引掛シーリングボディに入る、引掛シーリングキャップの爪も上側に負担が大きくなります。

コードも内部で上下方向になっている場合には負担が大きくなります。

傾斜天井と引掛けシーリングの接地向きによる負担差

少し問題点が見えてきたでしょうか。


以上を踏まえて自分の家でするのなら、

2つ穴が上下の垂直になっているのなら10度まで、
左右の水平方向になっているのであれば20度くらいまでならそのままつけます。

よくあることですが、あくまで個人的な見解で、一切の責任を持てないのでご了承ください。

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